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新型肺炎・武漢からの悲鳴 「このままでは飲食店は皆倒産」

受診者で混雑する武漢市内の病院(写真/AFLO)

2018年の武漢の市場

 中国湖北省武漢市──。新型コロナウイルスの“震源地”となったこの場所では、初の発症者が確認されて1か月以上たった今も、大混乱が続いている。

【写真】2018年の武漢の市場

 市内の病院は診察を待つ患者で溢れかえり、「1日並んでも受診できない」「多数の患者が亡くなり、遺体が並べられていた」などという証言も報じられている。中国在住の上海ファミリークリニック院長・田口信子医師が語る。

「新型ウイルス発症の疑いがある患者を診られるのは、各地区に5~6か所設置された『発熱問診』のある病院に限られます。発熱患者はすべてここで検査を受け、陽性の場合は『疾病予防制御センター』に送られ、隔離される。武漢のような大きな混乱が見られない上海でも、受診から検査終了まで数時間待ちという混雑です」

 病院が人であふれる一方、スーパーや商店の営業時間は短縮され、市民も外出を控えているため街はゴーストタウンと化している。

 そのため干上がってしまっているのが、飲食店関係者だ。閉鎖された武漢の市場に店を構える食材卸売業者の社長はうなだれた。

「中国ではツケ払いが普通だが、多くの取引先が支払いを渋っている。どの店も客が来なくてガラガラだから金がない。“肺炎騒ぎが収まるまで支払いを待ってくれ”というが、果たしていつになるか。下手に催促すると“お前ら市場の人間がウイルスを出したせいでこんなことになったんだろ!”と逆ギレされてしまう。そうするとこちらも言い返せない。

 このままではこの街の飲食業に関わる業者はみな倒産してしまうかもしれない。どうすればいいのか……」

 出口が見えないパンデミックの中、武漢の窮地はまだまだ続きそうだ。

※週刊ポスト2020年2月14日号

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