ファクトチェックの普及活動を行うNPO法人・FIJ(ファクトチェック・イニシアティブ)が3日、世界的に患者数が増加する新型コロナウイルスに関する、ネット上などに広がる真偽の定かではない情報を検証する特設サイトを公開した。
サイトでは、新型コロナウイルス関連のファクトチェック記事や検証記事を紹介。拡散した情報や噂の内容について、信頼が置けると判断した取材・調査を経たと思われる記事を取り上げて掲載している。

例えば、Twitterで拡散していた「ウイルスの予防に紅茶や緑茶がお勧め」という情報は、ヨミドクター(読売新聞)の記事から「ポリフェノールに詳しい開発邦宏・大阪大連携研究員は『そうした研究はあるが、実際に人で予防効果を示した報告はない』と指摘」という箇所を引用している。
FIJのメディアパートナーによって検証された記事には「誤り」や「ミスリード」と表示し、当該情報が誤りであることを示しており、実際に「致死率15%、感染率83%で人類史上最凶」「中国人観光客が関西空港から病院に搬送され、検査前に逃げた」「邦人感染者のチャーター便搭乗を拒否」といった情報はファクトチェックの結果、誤りであるとされている。
他にも、サイトには新型コロナウイルスに関する信頼できる基礎データのソースや、ネット上などで広がっている怪しい情報のリストなども掲載。不確かな情報に惑わされず、正確な情報を収集をする際の参考になりそうだ。
同サイトでは情報提供も受け付けている。