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大河「麒麟がくる」 がんばる長谷川博己にスタッフが言えない“絶対タブー”とは? - 「週刊文春」編集部

「視聴率を見て関係者は胸をなでおろしています。19.1%は、近年では『真田丸』に次ぐ数字。BSも入れれば20%は超えます」(NHK局員)

 1月19日からスタートした大河ドラマ「麒麟がくる」。その裏には出演者やスタッフの奮闘があった。

◆◆◆

 主人公の明智光秀を演じるのは長谷川博己(42)。戦国大名を描いた大河は多いが、光秀が主人公となるのは初めてだ。


長谷川博己

 明智光秀といえば本能寺の変で主君・織田信長を裏切った謀反人のイメージが強い。だが、今作は別の側面に光を当てるという。時代考証を担当する、日本中世史に詳しい小和田哲男静岡大学名誉教授が語る。

「最近の研究では、光秀は家臣や領民思いで、京都の公家や茶人たちとの交流もある教養人であることが、明らかになっています。長谷川さんは、第一話からその一面を見事に演じていらっしゃいました。沢尻エリカさんに代わり帰蝶(後の濃姫)を演じる川口春奈さんも、斎藤道三の娘らしい気の強さが表情に表れていました。沢尻さんの降板で脚本は特に影響は受けませんでしたが、ここに来るまで、出演者やスタッフは苦労をされたと思います」

 メイン出演者の沢尻が逮捕されたのは、昨年11月16日のことだった。

「撮影は6月にクランクインしていて、すでに10話まで撮り終えていた。東京・成城の撮影所にあった城のセットは解体済みで、ロケも季節が違うから同じ条件でやり直すことはできない。なにより時間も予算もない。一報を受けてプロデューサーは顔面蒼白になっていました。ただ、悪いのはもちろん沢尻だが、選んだ局側にも責任はある。ドラマ班の中には『自分だったら選ばなかったのに』と批判の声もあった」(NHK幹部)

 5日後に川口が代役に決まったが、撮り直しは避けられず、大河史上初めて、放送開始を2週間遅らせざるを得なかった。

 そこで気を吐いたのが、長谷川だった。

「知らせを受けた時は茫然としていたようでしたが、座長としての使命感もあったのでしょう。現場では『僕は何でもやります! 切り替えて、みんなで乗り越えましょう』とスタッフを励ましていたのです。セットを組み直すなどスタッフも大変ですが、撮り終わったシーンをもう一度演じる長谷川さんも大変なのに、気丈に振る舞っていましたね」(NHK関係者)

長谷川に言ってはいけない“絶対タブー”とは?

 長谷川は、共演者への配慮も忘れてはいない。

「代役の川口さんは大河だけでなく、時代劇も初めて。出演決定からクランクインまで2週間ほどしかない中で、カツラや衣装を作ったりしながら、その時代特有の所作や言葉遣いも覚えなければならない。長谷川さんもその大変さを感じていたのでしょう。川口さんとの撮影が始まってから、あるとき長谷川さんが現場にビールを買ってきたんです。川口さんやスタッフと一緒に飲みながら、彼女の話を聞いていました」(同前)

 そこで緊張も解けたのか、川口も奮起した。

「セリフ覚えも非常に良く、『むしろ彼女でよかった』という声も上がっているほどです」(前出・幹部)

 ただ、スタッフの間では“絶対タブー”があった。

「出演者の前では沢尻の『さ』の字も口にしないようにしていました。特に長谷川さんの前では絶対に言わない。一番辛かったのは、間違いなく長谷川さんですから」(前出・関係者)

 好調な滑り出しを決めた今回の大河。タブーを笑って話せる日も近いはず。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年1月30日号)

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