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民主党をつぶした輿石幹事長

もはや今の民主党政権は完全に死に体である。こんな民主党にした責任はもちろん党首である野田首相にある。しかし本当の責任者は輿石幹事長であると私は思っている。

小沢派と反小沢派のつなぎ役であるという役割を利用して権力を振りかざしておきながら、最後は野田首相と組んで見事に小沢一郎を追い出した。その責任は大きい。

しかし私が輿石という政治家を評価してこなかった最大の理由は彼が政策について一切を語らず、もっぱら政局に終始してきた古い政治家であると思うからだ。

権力を握った民主党を一日も長く政権にとどめておきたいということばかりを考え、国民の気持ちを優先しなかった政治家であると思うからだ。

その輿石幹事長は、あらゆる手段を使って来年夏の衆参同日選挙まで解散を引き伸ばそうとしてきた。これほど政治を私物化したものはない。しかし、その戦略もついに破綻したようだ。

「国民に信を問う前に政権が崩壊する」、「崖っぷちに立っている」

これは自らが掌握する参院において、7月17日に女性議員三名が離党した衝撃を前に語った言葉である。しかし私が輿石幹事長の命運が尽きたと思ったのはそのことではない。

彼は17日の常任幹事会で菅直人前首相に日本のエネルギー政策の提言をまとめるように要請したという。

7月18日の産経新聞がその事を報じている。これはもちろん、大飯原発再稼動反対のデモやさよなら原発1000万人集会に見られる脱原発の世論の高まりに迎合するためである。

しかし、この安易な発想はどうか。野田首相の原発再稼動を改めさせるのが先だろう。おまけに菅直人は似非脱原発者だ。

しかも福島原発事故処理の不手際で福島県民を被曝させた責任者だ。この輿石幹事長の貧相な発想こそ、輿石という政治家が民主党の崩壊を防ぐ事のできなかった証拠である。

私が最後まで輿石幹事長を信用できなかった理由である。

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