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中国各地で新型肺炎が急激増大、渡航禁止を

 武漢市を中心にした湖北省だけでなく各省市でも新型肺炎が急速に勢力を伸ばしています。30日現在で2番目に患者が多い浙江省は非常な激増で、手厚いケアの北京市でも抑えきれない状況であり、渡航禁止にすべきです。

 湖北省の患者数5806例に次ぐ浙江省は537例、3番目の広東省は393例を数え、河南省や湖南省なども急増中です。浙江、広東ともに1週間もしないで患者が10倍増になっており、121例の首都北京も8日間で10倍増でした。中国保健当局の研究グループが「1月4日までの流行曲線では倍加時間は7.4日」と割り出しているのと比べ5倍くらいに早まっています。以下にグラフにしたのでご覧ください。


 本格的に中国政府の新型コロナウイルス対策が始まった20日段階では浙江省は5例で広東省10例の半分、27日までは肩を並べていましたが、この3日間で百例以上の大差になりました。下に中国本土全体のグラフを掲げます。6割を占める湖北省が相変わらず1週間で10倍増の勢いを保っており、それを上回る地方の勢いが加わっています。


 北京市は21日の10例からスタート、この時点で浙江省と同じでしたからかなり流行抑制はされたようです。「マスク無しで対面するなら1.5メートルは離れる」などきめ細かい衛生指導がされています。それでも増加を止めることはできません。春節休み明けに地方から戻る人がさらにウイルスを持ち込まないかと戦々恐々です。
 2月2日は語呂合わせで縁起が良く1万人を超えるカップルが結婚登録の予約をしていましたが、「深刻な流行状況下で、非常に多くの人が集まるのは危険」として北京市当局が取り消しました。

 浙江省の537例は湖北省の23日段階549例に相当します。また広東省393例も湖北省21日段階375例に近く、似たような激増ぶりですから1週間も経過すれば数千例に増え、第二、第三の湖北省になりかねません。31日、日本政府は渡航中止勧告をしている湖北省以外の中国全土を、不要不急の渡航自粛を促す危険情報レベル2に引き上げました。しかし、増加ぶりの急速さは驚くほどであり2、3日の滞在でも状況が変わります。当面は渡航禁止にする決断が望ましいと考えられます。

 米国も30日に渡航禁止に踏み切り、中国滞在の米国人に退避の検討を要請しました。武漢市の大失敗を問題にした第626回「感染広めた4万人宴、北京など新型集団発症に」を書いた4日前から比べると、各地の新型肺炎流行は本格化しています。混乱して手遅れになる前に在留邦人の退避を準備すべきです。

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