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「素直な子だから…襟を正して、心情を述べたらいい」沢尻被告の“育ての親”井筒和幸監督、初公判を前に心境


 「素直な子だから、包み隠さず調べられてきたんだろうし、と思いますよ。わからないけどね。でもちゃんと言うでしょ。ちゃんと襟を正してね、自分と向き合ったこの何か月をちゃんとね。もう一回、心情を述べたらいいじゃないですか?。僕で気が休まるなら会ってあげたいよ。気が休まらなきゃ会う必要ないしね。そういうもん」。

 沢尻被告の初公判を前に、彼女の出世作となった映画『パッチギ!』(2005年)の監督を務め、女優としての“育ての親”とも言える井筒和幸監督が率直な気持ちをカメラの前で語った。

 同作で在日コリアンの少女を演じた沢尻被告は、当時ほとんど無名だったにも関わらず数々の映画賞で新人賞を受賞。実力派女優として広く知られるようになった。「そりゃ役者の才能はピカイチだよ。即興がうまい。自然なリアリズムが上手いわな」。井筒監督は沢尻被告を「天性の演技の達人」と評し、以後10年以上、気にかけてきたという。舞台挨拶での態度に対し、世間の批判が殺到した“あの”騒動についても、「“別に”の時は別に。俺も“別に”だったね。女優が何を言おうが勝手だろ」。

 しかし、沢尻被告が自宅マンションで合成麻薬を所持していたとして、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された時は驚きを隠せず、“人間的未熟さ”があると感じたという。「何やっとんねんと。クラブとかに行ったりしてるってのは聞いたりもしてたけど、チンピラみたいなことやってないだろうな、くらいしか思ってなかったからね。ただ、人の甘い言葉に乗った結果がこれだから」。

 バッシングを乗り越え、女優としてさらなる活躍が期待されていた沢尻被告が、なぜ違法薬物に手を出し、一夜でトップ女優の立場を失うことになってしまったのか。井筒監督は「いい仕事を見つけて、頑張るようになった時だったからね。反動でやっぱりストレスもたまってたんだよね。そして消化できていない」。

 その上で「俳優の世界なんてのは“逆風満帆”ですよ。順風なんてのは無いんだ。芸能界というのは、そういうところだから。表で良い恰好ばっかしてても、裏でずるいことばっかりやってるとかね。そういうのが見抜かれたりすると、なんやねんこの人、どっちやねんとかね。本当はそれも含めて人間なんだけどね。やっぱ俳優というのは、表の顔とか、自分の特技を売る商売なんだから、そういうところが足を引っ張っているようじゃダメだっていうことなんだけどね。もう一回かじを取り直して、世の中に出ていけるようにさ。ウソつかずに、ちゃんと出ていけるようにね」。

 30分にわたって沢尻被告に厳しさと愛ある言葉を投げかけ続けた井筒監督。最後に「自分の作品に沢尻被告をキャスティングするつもりはあるのか」と尋ねると、「知らねぇよ。そんなことは。いや、もしそういう機会があればね。誰に頼ろうともせず、1人で自分と向かい合って、しばらくはちゃんと生きていくと。これしかないですよ」と答えた。(AbemaTV/『AbemaNews』より)

▶︎映像:井筒監督 沢尻被告を語る

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