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【ウォルマート】、スーパーボウルに創業以来初となるCM投入!高額でも訴求したい訳?


■ウォルマートは29日、創業以来初となるスーパーボウル用コマーシャルを発表した。

30秒の枠で最大560万ドル(約6億円)という莫大な広告料がかかることで有名なスーパーボウルのコマーシャルにウォルマートがカーブサイド・ピックアップ・サービス「ウォルマート・グローサリー・ピックアップ(Walmart Grocery Pickup)」CMを投入する。

カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。ウォルマートでは30ドル以上の注文で手数料は無料となる。利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

ウォルマートで初となるスーパーボウル用コマーシャルは、昨年大人気となったコマーシャルのシリーズもの。

テレビと映画の優秀作品を選ぶ第76回ゴールデングローブ賞の番組でローンチしたテレビコマーシャル「フェイマス・カーズ(Famous Cars)」では、バッドマン映画の「バッドモービル(Batmobile)」、ゴーストバスターズのゴースト退治用車両「エクト1(Ecto-1)」、テレビドラマのナイトライダーで人間の言葉を話す人工知能車「ナイト2000(Knight Industries Two Thousand:K.I.T.T)」など人気ハリウッド映画の有名車両12台が登場した。

今回の「フェイマス・ビジターズ(Famous Visitors)」では映画からテレビまで人気キャラクターが登場し、ウォルマートのスタッフから注文品を受け取るというもの。

日本でも人気の高い「スター・ウォーズ(Star Wars)」や「メン・イン・ブラック(Men in Black)」「スタートレック(Star Trek)」など12本からの採用となる。ユーチューブでは2分近くのロングバージョン版もアップロードされている。

 ウォルマートではカーブサイド・ピックアップと宅配サービスのネットスーパーの展開を多くのスーパーセンター等でおこなっている。カーブサイド・ピックアップは3,100店近くで利用可能で、宅配サービスも1,400店以上となっているのだ。

ウォルマートの宅配サービスにはサブスクリプションの「デリバリー・アンリミテッド(Delivery Unlimited)」を拡大している。1回の宅配手数料が通常9.95ドルかかるところをデリバリー・アンリミテッドでは年会費(もしくは月会費)で無制限に注文できる定額宅配サービス。

デリバリー・アンリミテッドの年会費は98ドルとなり、1ヶ月のプランでは12.95ドルとなっている。最低注文額が30ドルとなるデリバリー・アンリミテッドでは月に2回以上の注文でもとが取れることになる。

 ウォルマートの宅配サービスには配達員が利用者の留守宅に入って冷蔵庫に入れるサービス「インホーム・デリバリー(InHome Delivery)」も拡大中だ。

ミズーリ州カンザスシティやカンザス州カンザスシティ、ペンシルベニア州ピッツバーグ、フロリダ州ベロビーチの4都市で開始したインホーム・デリバリーは1回当たり30ドル以上の注文が必要で月額19.95ドルの会費を払う必要がある。

配達員は利用者宅に行き、スマートフォンでドアを開錠。シューズカバーを付けた配達員が利用者宅に入り、注文品を冷蔵庫に詰めたり、ガレージの冷蔵庫内に置いたりする。配達員はカメラを装着しており、利用者は宅配の様子をリアルタイムでスマートフォンで確認できる他、録画でもチェックできることになる。

インホームデリバリーには返品も受けつける計画があり、ネットで注文した商品を返す場合、自宅内の所定の場所に置いておけば返品を持って帰る。

 高額なコマーシャル料を支払ってでもウォルマートはネットスーパーを訴求したいのだ。ウォルマートのオムニチャネルにかける本気度が伺える。

トップ画像:創業以来初となるスーパーボウル用コマーシャル「フェイマス・ビジターズ(Famous Visitors)」。SF映画「フラッシュ・ゴードン(Flash Gordon)」の主人公がウォルマートのカーブサイド・ピックアップ・サービス「ウォルマート・グローサリー・ピックアップ(Walmart Grocery Pickup)」で注文品を受け取っている。


「フェイマス・ビジターズ(Famous Visitors)」の2分近いロングバージョン。日本でも人気の高い「スター・ウォーズ(Star Wars)」や「メン・イン・ブラック(Men in Black)」「スタートレック(Star Trek)」など映画からテレビまで人気キャラクターが登場している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォルマートがスーパーボウルに初コマーシャルです。スーパーボウルの昨年の30秒コマーシャルは520万ドルでした。今年は40万ドル値上がりして、560万ドルとなるといいます。ウォルマートは60秒のコマーシャルを投入するので、それ以上の価格が付きます。節約家で創業者のサム・ウォルトン氏が生きていたら、間違いなくあり得なかったコマーシャルです。

文字通り全米が注目する高額コマーシャルでウォルマートが強調したいのは「価格」ではなく「ピックアップ」。ウォルマートはロープライスリーダーと同様に消費者にネットスーパーのリーダー的立場も確立したいのです。ウォルマートのビジョンにネットスーパーは不可欠ということ。ウォルマートではスーパーボウル後も新たなコンテンツでネットスーパー訴求をしていくのです。食品マーケティング協会(FMI)によると、当初の予想以上にベビーブーマー世代や高齢者、高額所得者がネットスーパーを利用するとしています。

 ウォルマートは味をしめた映画テレビ・キャラクター登用でプライスレスでネットスーパーの訴求を続けますね。

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