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韓国で唐田えりか“未成年不倫”が注目される理由は「姦通罪」? - 高月 靖

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“リアル不倫”映画には国際的評価も

 韓国芸能界で現在進行中の不倫カップルといえば、カンヌほか複数の国際映画祭で受賞歴のある名匠ホン・サンス監督と女優のキム・ミニが代表的だ。

 ホン監督は1960年生まれ、キム・ミニは22歳若い1982年生まれ。2人はホン監督が2015年に撮った「正しい日 間違えた日」にキム・ミニが主演した縁で不倫関係となり、2016年からスキャンダルに発展。2017年にホン監督が「互いに真面目に愛し合っている」と公言したが、いっそう顰蹙を買う結果となった。

 ホン監督は2019年6月、夫人との離婚訴訟に敗訴。夫人と別れることもできないまま、キム・ミニとの不倫関係を続けている。一方の化粧品の広告モデルもしていたキム・ミニは、数千万円単位の違約金を支払わされたとも伝えられた。

 2人は2017年を最後に、韓国国内で目立った露出を控えている。だが一方でホン監督はキム・ミニ主演の映画を撮り続けており、いずれの作品も海外での評価が高い。

 不倫のきっかけとなった「正しい日~」は、ロカルノ国際映画祭でグランプリ(金豹賞)を受賞。2017年の「夜の浜辺でひとり」では、ベルリン国際映画祭でキム・ミニが主演女優賞を受賞した。同作品でキム・ミニは既婚の映画監督との関係に悩む女優という現実そのままのシチュエーションを演じており、韓国国内ではいっそう人々の反感を煽る形となっている。

盛況を見せる「不倫マッチングサイト」

 芸能界に限らず、一般の人々の間でも不倫は盛んだ。2015年7月に会員情報の流出事件を起こした国際的な不倫マッチングサイト「アシュレイ・マディソン」にも、多くの韓国人会員が登録していたことが伝えられている。

 同サイトは違法な不倫を助長するとしていったん韓国国内での接続が遮断されたが、2015年2月の姦通罪廃止を受けて翌月にサービスを再開。同サイトによれば、それから2週間で新たに10万人の韓国人会員を獲得したという。

 2010年には、テレビドラマ作品の約半数が不倫を描いているとして “社会問題” になったこともある。だがこれもメインの視聴者=40代主婦層の“志向”に合わせた結果だ。

 例えば、韓国の高速鉄道KTXでは、週末の夜にソウルへ戻る列車内で不倫カップルと思しき中年男女の姿が見受けられることがある。郊外でのびのびとデートを楽しんだ彼らは、帰りの車中でも仲睦まじいスキンシップを隠さない。だが列車がソウルに到着すると、人目を気にして急によそよそしく離れて歩き出すのが常だ。

 にわかに韓国メディアを賑わした、日本の不倫報道。敏感な反応を見せた隣国の不倫文化も、なかなか奥の深いスキャンダラスな世界だ。

(高月 靖/週刊文春デジタル)

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