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藤岡弘、「せがた三四郎」のCM撮影はどの映画よりもハード

 君は、セガのゲーム機を知っているか? 任天堂やソニーが “広く愛された” ゲーム機メーカーなら、セガは、“真のゲーマーたちに愛された” 存在だった。

 媚びない姿勢ゆえ、ゲームの難易度はいずれも高め。グラフィックは、つねに最先端――。アクの強い、愛すべき “オレたちのセガ” が、誕生60周年を迎える。

 セガといえば、“強烈なテレビCM” が、人々の記憶に焼きついている。

「私は、基本的にスタントマンなしで、アクションに挑戦してきました。そのため『仮面ライダー』の現場では、大怪我を負ったこともあります。そんな私にとっても、『せがた三四郎』のCM撮影は、これまでにない過酷な現場でした」

 当時をそう振り返るのは、1997年にセガの家庭用ゲーム機「セガサターン」のCMで、イメージキャラクター「せがた三四郎」を演じて大ブームを巻き起こした、俳優の藤岡弘、だ。

 じつはこのCM自体が、完全に「藤岡をイメージして企画されたもの」だったという。

「打ち合わせで絵コンテを見ると、『せがた三四郎』の顔が全部、僕。完全に『アテ描き』だったんです。セガの熱い思いを感じ、『ありがたいことだ』と、役を引き受けました」

 コミカルに見えたCMだが、撮影は過酷を極めた。

「それまで出演した、どのアクション映画よりもハードでしたね。CGなしで炎をくぐって眉が焼け落ちたり、氷の上を素足で走ったりしました。40kg以上もある、巨大なセガサターンの模型を背負って、走るシーンもあった」

 今回、久しぶりに「せがた三四郎」の道着に身を包んだ藤岡。「セガのCMはいまも特別」と語る。

「『任天堂やソニーに絶対に勝つんだ』という、闘争心にあふれた力強いものを感じ、そこに私も共鳴しました。いまの時代にこそ必要な、信念を持ったCMだったと思います」

 それでは、そんな「闘争心」が込められた、セガの家庭用ゲーム機を、次のページで一挙に紹介しよう。

●セガ・マーク3
 1985年に発売された、家庭用ゲーム機。同時代のファミリーコンピュータ(任天堂)の性能を、凌駕している部分も多くあった。周辺機器で、テレビにコードレス接続できるなど、時代を先取りした機能も画期的だった。

●メガドライブ
 1988年10月末に発売。家庭用ゲーム機としては世界で初めて「16ビットCPU」を搭載し、全世界で累計3070万台を売り上げた。これまでの家庭用ゲーム機ではできなかった、背景多重スクロールを実現し、FM音源チップも搭載するなど、よりゲームセンターに近い感覚で遊ぶことが可能に。
「メガCD」や「32X」を装着すれば、ゲーム機のスペックも拡張される。

《メガドライブの名作ゲーム》
・「ファンタシースター2 還らざる時の終わりに」(1989年)
 アーケードゲームのイメージが強いセガが生んだ、本格的RPG。RPGといえば、中世ヨーロッパ的な世界観が主流だったが、本作では宇宙が舞台に。現在も続く人気シリーズだ。

・「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(1991年)
 高速で走り、跳躍するハリネズミの「ソニック」を操作する横スクロールアクションゲーム。他社のアクションゲームでは見られなかった、超高速のキャラクター移動が話題に。

・「ベア・ナックル 怒りの鉄拳」(1991年)
 メガドライブオリジナルの、横スクロール格闘アクションゲームで、続編も発売された。パンチ・キック・投げ技などを駆使し、街の悪党を倒していく。2人同時プレイも可能。

・「アウトラン」(1991年)
 流れていく絶景の中を、スポーツカーで疾走していく、3Dドライブゲーム。アーケード版からの移植作。FM音源を駆使した美しいサウンドが、ゲームの大きな特徴になっている。

●ゲームギア
 1990年に発売された、セガ初の携帯型ゲーム機。国産携帯ゲーム機としては初となる、カラー液晶画面を実現。別売りの「TVチューナーパック」を使用すれば、地上波テレビ放送を受信することもできた。あらゆる意味で早すぎた存在。

●セガサターン
 メガドライブの後継機として1994年に発売され、全世界で累計920万台を売り上げた家庭用ゲーム機。32ビットCPUを2個搭載し、3D描写機能が強化された。3Dポリゴンでグラフィックが描かれたセガの人気アーケードゲーム群を、ほぼそのまま家で遊べるという事実は、当時のゲームキッズたちに大きな衝撃を与えた。

《セガサターンの名作ゲームたち》
・「バーチャファイター」(1993年)
 3D対戦格闘ゲームの金字塔的作品の第1弾を、アーケード版から移植したもの。8人の格闘家から1人を選び、対戦する。ブームは過熱し、「バーチャ四天王」など、プロ格闘ゲーマーたちも多数生まれた。

・「電脳戦機バーチャロン」(1995年)
 戦闘ロボットを操縦し、敵ロボットと対戦する3Dアクションゲーム。登場するメカのデザインは、『機動戦士ガンダム』シリーズで活躍する、デザイナーのカトキハジメ氏が担当している。

●ドリームキャスト
 1998年に登場。2019年9月に発売した「メガドライブミニ」以外では、セガ最後の家庭用ゲーム機。3D機能の進化はもちろん、インターネット通信用モデムを標準搭載し、ネットワーク対戦という新たな楽しみ方をも提唱。
 同社に実際に在籍していた、湯川専務(当時)をCMに起用し、「セガは、倒れたままなのか?」「セガなんてダセーよ」など、自虐的な宣伝コピーも話題に。

《ドリームキャストの名作ゲームたち》
・「ROOMMANIA#203」(2000年)
 アパートの部屋で暮らす大学生の生活を観察しつつ、自分は神様として、「部屋の電気を消す」「家具を少し移動させる」などの小さないたずらを仕掛けて、大学生の人生を変えていく。

・「クレイジータクシー2」(2001年)
 タクシードライバーとなり、制限時間内に、とにかく客を目的地まで送り届ける。道路や建物、自動車、通行人や海の中まで、ひとつの街がまるごとすべて3DCGで表現されている。

 以下の関連リンクでは、名作ゲームのプレイ画像を公開する。

ふじおかひろし
愛媛県出身 1965年に松竹映画でデビュー後、青春路線で活躍。1971年に『仮面ライダー』(NETテレビ/現テレビ朝日系)に主人公・本郷猛役で主演し、一躍、ヒーローの座を確立する。その後も数多くの映画に出演するかたわら、武道家として計20段以上の段位を持つ

ゲーム機の写真提供・セガゲームス

(週刊FLASH 2020年1月28日号)

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