記事

【モバイルオーダー】、パブリクスがインスタカートと参戦!ウェグマンズとの違いは?

■フロリダ州など東南部の7つの州に1,230店舗の食品スーパーを展開しているパブリクスは23日、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートと提携しサンドイッチのモバイルオーダーによる宅配サービスとピックアップを拡大することを発表した。

地元では「スーパーマーケットのパブリクスはサンドイッチが美味い」と言われるほど根強い人気のサブマリン・サンドイッチがモバイル注文に対応する。

「インスタカート・ミール・イン・パブリクス(Instacart Meals in Publix)」の注文はインスタカート・アプリを介して行い、サイズやパンの種類、チーズや具材の変更、有料・無料のトッピングなど細かなカスタマイズも可能。

ポテトチップとコーラなどの飲み物を一緒にした、お得なセットメニューにもでき、デリのセールも反映する。

サンドイッチの宅配では35ドル以上の注文が必要で手数料は3.99ドルから(初回は無料)。利用者が店のデリでサンドイッチをピックアップする場合は手数料は無料となる。

パブリクスではサンドイッチのモバイルオーダーを数週間程度でフロリダ全体に拡大し、数ヶ月でほぼ全店で展開する計画だ。

なおパブリクスのサンドイッチは潜水艦(submarine)の形に似ている細長いサンドイッチでサブマリン・サンドイッチ(submarine sandwitch)と言われ通常「サブ(Sub)」と略される。

 ファストフード・チェーンやピザチェーンなど外食産業ではスマートフォンからの事前注文となるモバイルオーダーは広く浸透している。

モバイル・オーダーはレジ待ち行列を緩和し、注文の聞き取りミスや勘違いによるヒューマンエラーを回避できる。その結果クレームが減少、顧客ロイヤリティが高まる効果がある。

スターバックスやチックフィレの他、マクドナルドなどのファストフード等や3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)大手の外食チェーンが導入しているのだ。

またディズニーやユニバーサル・スタジオなどのテーマパーク内のレストランにも拡大している。大手映画館チェーンの売店にも導入され、最近ではNBA(プロバスケットボールリーグ)、MLB(メジャーリーグベースボール)、MLS(メジャーリーグサッカー)などのスポーツ観戦のアリーナやスタジアムでも続々とスマートフォンによる事前注文を採用している。

先に全店に導入を済ませている外食チェーンでは売上の一部がモバイルオーダー経由になっている。

例えばスターバックスではすでに16%以上がモバイルからの注文となり、チックフィレも約20%がモバイルアプリからの注文だ。

サンドイッチや寿司などを扱うスーパーマーケットのデリでもモバイルオーダー経由の注文を受ける食品スーパーも徐々に出始めている。

ニューヨーク州など7州に101店舗を展開するウェグマンズはデリセクションでのモバイルオーダーを拡大している。ウェグマンズは食品スーパーでありながら、いち早くモバイルオーダーを導入し、旗艦店となるピッツフォード店など多くに拡大中なのだ。

ウェグマンズでは同社の専用アプリ「ウェグマンズ・ミールズ2ゴー(Wegmans Meals 2Go)」から事前注文を行う。メニューはピザやチキン、サンドウィッチ、ラップ、サラダ、寿司など。場所によって受け取りは「デリバリー(Delivery)」「カーブサイド・ピックアップ(Curbside Pickup)」「店内ピックアップ(Carryout)」がある。デリバリーはオンデマンド宅配業者のドアダッシュが行う。

デリバリー対象エリアは対象店から5マイル(8キロメートル)圏内。店頭価格からのマークアップはないが、デリバリーの場合は20ドル以上の注文が必要だ。

出前による手数料は一律10ドル(地域によって異なる)となっている。ピックアップは店内の場合、デリセクションのミールズ2ゴー専用エリアで受け取る。またテキスト入力することによるカーブサイドピックアップでの受け取りも可能だ。

 パブリクスはインスタカートのアプリ経由、ウェグマンズは同社のアプリ経由と違いはあるものの食品スーパーのデリによるモバイルオーダーは静かに広がっていきそうだ。

トップ画像:インスタカート・アプリを介してパブリクスで一番人気のデリメニュー「チキン・テンダー・サブ」を注文。サイズやパンやチーズの種類、マヨネーズやケチャップなどの調味料に有料・無料のトッピングの選択などカスタマイズが可能だ。カートに入れた後、ポテトチップスやコーラなど飲み物を一緒にしたお得なセットメニューにもできる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤が以前から指摘していたようにスーパーマーケットでもモバイルオーダーによるデリ注文が拡大し始めました。スマートフォンを介した事前注文は業界を問わず常識になりつつあります。モバイルオーダーは日本のスーパーでも5年〜10年遅れて拡大します。

モバイルオーダーの導入は、レジ待ちなどお客に不便をかけさせないことが表の理由。裏の理由は客単価のアップです。パブリクスの場合、興味深いポイントはインスタカート・アプリを介した注文であることです。インスタカート・アプリとパブリクスのデリ注文端末がつながっているので可能なのです。ウェグマンズでは専用アプリ「ウェグマンズ・ミールズ2ゴー(Wegmans Meals 2Go)」経由での注文と大きく異なります。パブリクスからすれば専用アプリを開発する必要がないためモバイルオーダーを速く展開ができるものの、インスタカート・アプリとの縛りで例えば顧客分析やフォローなどは出来ません。

 スーパーマーケットのデリといえども顧客からモバイルオーダー導入リクエストが絶えないと推測できます。宅配サービスと同様、インスタカート・アプリに頼る食品スーパーが増えます。

あわせて読みたい

「モバイルオーダー」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    やる気ない安倍政権に怒る尾身氏

    メディアゴン

  2. 2

    GoTo批判派に「楽なポジション」

    やまもといちろう

  3. 3

    中国の弾圧を見逃す感覚は捨てよ

    倉本圭造

  4. 4

    東京コロナ警戒レベル「最大」に

    ロイター

  5. 5

    まるで恫喝 島根県警の不当捜査

    郷原信郎

  6. 6

    白人側言い分 差別問題の難しさ

    fujipon

  7. 7

    合宿所でSEX 韓国アイドルの暴露

    文春オンライン

  8. 8

    中国ダム決壊危機 世界的影響も

    郷原信郎

  9. 9

    浅田真央 彼氏がいた過去を告白

    文春オンライン

  10. 10

    GoTo まと外れの政府説明に呆れ

    青山まさゆき

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。