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【マイヤー】、フラッシュフード・アプリを全店展開!恵方巻きの廃棄問題もアプリ解決?


■もうすぐ節分の日となる2月3日がやってくる。節分といえば恵方巻きだ。

恵方巻とは節分に恵方を向いて無言で食すると縁起が良いとされる巻寿司だ。もともとは関西だけの習慣だったものだが、コンビニエンスストアが販売したことで全国的に広がった。

今では食品スーパーやコンビニエンスストアが競って恵方巻きを売るようになっている。

一方で恵方巻きは作りすぎによる「大量廃棄」が問題となっている。生ものを多く使った節分の日限定の縁起物に加えて、行き過ぎた販売競争で大量のロスが出ているのだ。

節分が終わると「コンビニエンスストアで売れ残った恵方巻が大量廃棄される」という内容の投稿が画像付きでSNSで拡散される。

専門家の中には廃棄される恵方巻きは金額にして10億円分に上るとする試算を出している。

農林水産省は17日、今年の恵方巻きの販売時期にスーパーやコンビニエンスストアなど26社が食品ロスの削減に取り組むと発表した。

セブン―イレブン・ジャパンやファミリーマート、ローソンのほか、マルエツやマックスバリュ東海といったスーパー等が参加する。

事業者は客からのニーズが多いハーフサイズの恵方巻きを用意したり、売れ残り商品の値引きのタイミングを早めたりするなどの工夫にも取り組むのだ。

また農水省は事業者に対し、消費者へ食品ロス削減の取り組みを知らせるポスター用の素材を提供する。

アメリカでも食品廃棄は問題になっている。が、事業者単位で食品ロスに対応している。拡大しつつあるのはモバイル・アプリを利用した食品ロス対策だ。

 ミシガン州を中心に中西部6州にスーパーセンターなど246店を展開するマイヤーは21日、販売期限が迫っている生鮮品などを値引きして販売するアプリ「フラッシュフード(Flashfood)」を全店に展開することを発表した。

フラッシュフードの利用の仕方はスマートフォンにフラッシュフード・アプリをダウンロード。利用者はフラッシュフードを介して最寄りのマイヤー店舗を選択し欲しい商品を注文・決済した後、店舗の専用コーナーにある冷蔵庫や棚から受け取る。

マイヤーでは昨年11月からミシガン州デトロイトの4店舗で、青果物や精肉、シーフード、デリ、ベーカリーなどの販売期限が迫っている食品を最大50%オフで販売した。

のべ1,000人が利用したことで食品廃棄ロスを10%削減できたとしている。フラッシュフード・アプリは食品廃棄の完璧なソリューションにはならないが、食品廃棄を減らすことは可能。

マイヤーは2020年末までにフラッシュフード・アプリの利用を全店に拡大することで廃棄ロスを大幅にカットする目標なのだ。

 カナダのトロントで開発されたフラッシュフード・アプリは2019年6月、カナダで最大となるスーパーマーケットチェーンのロブローズ(Loblaws)の250店舗で導入された。

昨年初めにはアイオワ州など250店近くを展開する食品スーパーチェーンのハイヴィーも一部の店舗でフラッシュフード・アプリのテストを開始している。

 アメリカのスーパーでは多くが売れ残った食品をフードバンクに寄付している。それでも生鮮品などの食品廃棄は問題になっているのだ。アプリを使った取り組みは今後、チェーンストアを中心に徐々に拡大していくだろう。

トップ画像:マイヤーのフラッシュフードのピックアップ用の冷蔵庫と商品棚(地元ニュース映像をスクショ)。利用者はフラッシュフード・アプリで最寄りのマイヤーを選択し欲しい商品を注文・決済した後、店のスタッフに確認後に冷蔵庫や棚から受け取る仕組みだ。

マイヤーでテストを行っているフラッシュフードを報じる地元ニュース。マイヤーは売れ残った食品をフードバンクに寄付している。フードバンクへの寄付とフラッシュフード・アプリで食品廃棄を最大限に削減するのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。毎年、米国流通を視察する元気な日本の大手流通チェーンでさえ、現地のモバイル・アプリ事情について全くの無知です。なぜそう言えるかというと彼らの多くが大人数で来ているからです。大型バスを連ねての研修では5インチ前後のスマホ・スクリーンを使った解説はできません。プロジェクターを介しても参加者一人ひとりが体験しない限りは利便性は腹に落ちません。ましてレジ前で行うアプリ決済の体験は、物理的に大人数グループでは無理。また同行するコーディネーターやコンサルタントはスマホを使いこなせない世代だったりします。彼らは1年にわずか数回の渡米で、しかも参加者としか一緒に行動しません。アプリを自分で使ってみてまで調べませんからわからないままです。したがって当社以外のすべての米国流通研修ではストア・アプリについてはスルー。日本では流通ITが遅れる傾向で、実際を知らないからガラパゴス化です。フラッシュフードのような役立つアプリもわからないまま。
 当社クライアントからたまに「寝ている子を起こさないで」と言われるのですが、気づいていない羊は群れが好きなので気づけないと思っています。

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