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「BOSE閉店」様変わりしたスピーカー業界

■「BOSE」閉店の衝撃

 高音質で有名なスピーカーメーカーのBOSE(ボーズ)が日本を含む直営店舗119店を閉店すると発表した。

 20年程前、「BOSE」と言えば、あまりにも高価で手が出ないスピーカーだったと記憶しているが、さすがの「BOSE」も価格破壊の波には逆らえなかったということなのだろうか。

 10年程前だったか、パソコン用のスピーカーとして、スイスのロジクール製のスピーカーを購入したことがある。それまでのパソコン用スピーカーは、所謂、ドンシャリ音で聴くに耐えないものが多かったが、そのロジクール製スピーカーは1万円以下と安価ながらも2〜3万円の一般スピーカーの音を軽く超えていて驚いたことがある。

 そして、昨年は、車載用に中国のAnker(アンカー)製のスピーカーを購入してみた。3千円以下の安価なBluetoothスピーカーだったので、サブスピーカーとして使用できればいいかな…という軽い気持ちで買ってみたものの、そのあまりの音の良さに驚いてしまった。

 モノラルスピーカーであるにも拘らず、車に据え付けのステレオスピーカーよりも音が良かったので、今ではそちらがメインになっている。
 車載のワンセグテレビを据え付けのスピーカーで聴き、iTunesの音楽やiPhoneナビはAnkerのスピーカーという具合に分けて聴いている。

■ハードには弱くソフトには強い中国製品

 アマゾンでは中国製商品の偽レビュー等が問題となり、現在では「日本からのレビューを見る」というような項目まで付加されているが、実際にいろんな中国製の商品を使用してみて、自分なりに判ったことがある。

 大まかに言えば、中国製の商品は物理的に弱いということが言えると思う。設計が悪いと言い換えることも可能だと思うが、デザイン(見かけ)は良いのだが、作りが甘いために、ちょっとした衝撃で壊れてしまうものが多い。

 例えば、中国製のシャワーヘッドなどがいろいろと販売されている。昨年、2回、ステンレス調(実際はプラスチック)の中国製のシャワーヘッドを買い替えてみたが、2つとも、数ヶ月で(水圧で)割れてしまった。
 それで結局、日本製に換えてみたのだが、全く壊れる様子もなく、中国製と違って水漏れも全くしない。この辺のところにMade in Japanの底力を感じさせられた。

 一方で、ハードではなくソフトウェア的なものでは、先のスピーカーも含めて、案外、中国製はよくできている物がある。パソコンの周辺機器などでも筐体には難(ズレなど)があるが、中身は優れているという場合が多々ある。安かろう悪かろうの見かけ倒しではなく、安かろう良かろうという商品もある。

 最近は100円ショップでも様々な電器製品が販売されており、価格破壊の波は未だとどまることを知らない。音にさえ拘らなければ、スピーカーやイヤホンまで100円とか300円で売られている。そんなデフレ市場に慣れきってしまった消費者の目には、数万円の高価格スピーカーは「高嶺(高値)の花」に見えてしまうのだろう。

 先に述べた通り、3000円も出せば、昔の高音質スピーカーが手に入ってしまう。それは消費者にとってはこの上なく便利な時代であるのかもしれないが、同時に生産者にとっては、哀しくも恐ろしい時代だ。アメリカが中国製商品の締め出しをするのも解るような気がする。

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