- 2020年01月16日 17:00
有名パティスリーのケーキ食べ放題でおしぼりやトレーの間に無残な食べ残し なぜ非常識が行われるのか?
1/2パティスリーの投稿が話題に
あるパティスリーがFacebookページに投稿した内容が話題となっています。
先日の食べ放題イベントの片付けをしていると、食べきれなかったケーキをおしぼりに包み隠してあったり、トレーとトレーの間にプレスし隠してあったりと、食べきれなかったケーキを無残な隠し方をされておりました。
その他にも、食べ放題に参加されていないお客様とケーキのシェアをしたりと、全くルールを守っていただけてなかった様です。
出典:「パティスリー ラヴィアンレーヴ」Facebookページの投稿
東京都足立区にある「パティスリー ラヴィアンレーヴ」では、不定期でケーキ食べ放題が行われています。年明けに実施したところ、ルールを守らなかったり、マナーが悪かったりする客が複数いて、このような声明を発表したということです。
非常に残念に思うので、私も自身の考えを述べていきたいと思います。
ケーキ食べ放題の仕組み
このケーキ食べ放題はどのような仕組みになっているのでしょうか。
ケーキのサンプルがいくつかトレーに載せられてテーブルまで運ばれて来ます。その中から好きなものを選ぶと、お皿に盛られてテーブルまで運ばれて来るという流れです。1時間という制限時間の中で、好きなだけ食べられます。
有名なオーナーシェフのパティスリーであること、ショーケースに並べられているのと同じ店売りのプティガトーが提供されていること、そのどれもが非常に質が高いことが特徴です。
開催が不定期かつ5組限定で希少価値が高いことから、とても人気を博しています。
他のパティスリーでは
他のパティスリーでは、このようなイベントが開催されることはあるのでしょうか。
どのパティスリーでも行われているわけではありませんが、客へ感謝の意を表したかったり、自由に色々なスイーツを楽しんでもらいたかったりする際に、ケーキ食べ放題のイベントが実施されることはあります。
定期的に行われることもありますが、不定期であったり、単発であったりすることの方が多いでしょう。
デザートブッフェ専門店であれば、常にブッフェなので、それで利益を確保できるように工夫するものです。しかし、パティスリーのケーキ食べ放題は還元イベントという意味合いが強いので、特に利益は求めておらず、非常にリーズナブルなことがほとんど。
ブッフェ台を設置するスペースがないので、イートインのテーブルにサーブする形をとることが多いです。
ルール違反の理由
なぜ、食べきれなかったケーキをおしぼりに包み隠したり、トレーとトレーの間に隠したりと、ルールを違反したのでしょうか。
それは、食べ終えたように見せかけたかったからです。
お代わりするには、オーダーしたケーキを食べ終えてから、次のケーキをオーダーしなければなりません。
自分で取りに行くブッフェ形式とは異なり、テーブルにサーブするシステムが採用されているので、口頭でオーダーすることになります。スタッフが目の前で確認するので、食べ終えていないのに次のケーキをオーダすることはできません。
もしも食べ終えていなければ、次のお代わりができないので諦めるというのが、極めて常識的な感覚でしょう。
しかし、食べ終えていないのに、どうしても次のケーキをオーダーしたいので、食べ残したケーキをどこかに隠したり廃棄したりする必要があったのです。
無理してでも食べる
パティスリーのオーナーシェフが投稿したように、ケーキを無残に食べ残すことは、一生懸命に作ったパティシエに対して完全に敬意の念が欠落しています。
生産者の苦労に対する想像力が足りなかったり、食材に対する感謝も皆無であったりすることは確かです。もちろん、食べ残すことによって食品ロスにもつながることも忘れてはなりません。
食べ残すこと、しかも、ルール違反をして無残に食べ残すことは、とても許されるべきことではないのです。