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本への愛を失った売れ筋だけ並べる出版社や書店の恐るべき実態〜出版社や書店淘汰で守られる出版文化

出版業界の斜陽化の原因は、本や著者へのリスペクトや愛を失った結果。
だから本への愛を失った出版社や書店が潰れるのは当然だ。

かつて出版業界には、出版文化を守る気概や表現の自由としての本、言論の自由としての本の役割を担っている自負があった。

しかし、ここ10数年の出版業界のモラル低下はすさまじい。
出版文化など言論の自由などどうでもいい。

ただ売れる本を作ることが正義。
ただそれだけだ。

売れる本を作るために、売れそうなテーマしか作らない。
売れる本を作るために、売れている著者しか本を出さない。
売れる本を作るために、ツイッターのフォロワー数やブログのPV数でしか著者を判断しない。

売るために本を読んでもいない著名人に帯を書かせる。
大事なのは誰に帯を書かせるか。
そこに大金が注がれる。
著者への印税は安くても、有名人が一言本の推薦文を書く方が儲かるし売れる。

有名人や売れ筋著者に3時間ぐらいしゃべらせて、それをそのまま本にするお手軽本の横行。

売れ筋著者は各社引っ張りだこだから、著者にはタイトルと目次だけ考えてもらって、あとはライターが全部書くとか。

いかに売れる本をラクに早く作るか。
それしかのーみそがない。

こんなことがここ10数年まかりとおっている。

結果どうなったか?
ネットとたいして代わり映えのない内容。
似たような本ばかり。
ファンを持っているインフルエンサーや有名人のグッズでしかなくなってしまっている。

そんな本作りをして売れるわけがない。
だから本は売れなくなり、出版社はどんどんリストラが進み、売れ筋の本ばかりしか並べられない書店は閉店する。

存在価値がないからだ。

皮肉なことにAmazonの方が出版文化や言論の自由を守る役割を担っている。

書店に並ばないような、売れ筋ではない本でもAmazonに行けば購入できる。
電子書籍で誰でも出版ができる。

Amazonが本に対する愛があるのかは微妙だけど、日本の出版社や書店より出版文化を守り、言論の自由を守る役割を担ってしまっている。
そりゃAmazonの一人勝ちになっても仕方がない。

出版社も書店も、数字や儲けばかりしか考えなくなった。
結果、だんだん儲からなくなり淘汰されることになった。

出版社の社長が著者の販売部数を公表しディスる「事件」が1年ぐらい前にあったが、結局出版社はもうそんな雰囲気が蔓延している。

売れれば正義。
売れなければ悪。

長文読めない人が多いからと字数を減らしに減らし余白、空白だらけの中身のない本を量産する。
資金繰りのために本を厳選することなく本を量産する。

印刷、郵送、返品の無駄。
これだけ環境重視の時代にどれだけ無駄なことをしているのだろうか。

今の出版業界は本や著者に対する愛がない。
自分たちが食うために必死。
儲かればそれでいい。
数字さえ取れればそれでいい。
それしか考えていないから、どんどん見放され本離れも進むのです。

もちろん矜持を持って本作りに携わっている編集者はいっぱいいる。

しかし編集なんかより、営業や経営陣や書店の意向で売れそうな本しか作れなくなる。
売れそうな本に変えられてしまう。

地方の小さな書店にもかかわらず、お客さん一人ひとりのために一万円分の本を選んで送る「一万円選書」が人気の書店がある。
いわた書店というところだ。

小さな地方書店で普通に営業してたら潰れてるだろうが、一万円選書というアイデアで生き残っている。
これなら書店の存在意義がある。
だから生き残ることができる。

売れ筋の本だけ並べる出版社や書店は本や出版文化に愛がない。
だから潰れるのです。

むしろAmazonの方が出版文化を結果として守っているという皮肉。

本は素晴らしい。
本ほどコスパがよく、体系的に知識を学べたり楽しい時間を過ごせるものはなかなかない。

売れ筋の本ばかりを作る出版社や書店はどんどん淘汰され、Amazonの一人勝ちになるだろう。

もしこれから出版社が生き残るなら、本や著者への愛がある編集者だけ残して電子書籍で本を売ればいい。
そしたら紙の本を出す莫大なコストや無駄な人件費はいらなくなり、ロングセラーでもニッチな本でもいい本を作れるようになる。

紙の本が欲しい人にはまだ日本のAmazonは対応していないが、オンデマンド印刷で送付すればいい。
そしたら在庫リスクもなく資源の無駄もまったくない。
ネットで有益な情報が見れる時代。
Youtubeで有益な情報が見れる時代。
著者や有名人がダイレクトにネットを介して文字や画像や動画を提供できる時代に、愛のない出版社や書店はこの先もどんどん潰れるだろう。

きっとその方が出版文化は守られるはず。

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