






今から50年前、1970年のお正月にドラえもんは“誕生”した。『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』~『小学四年生』の6誌同時にマンガ『ドラえもん』の連載がスタートすると、瞬く間に、国民的キャラクターに“成長”した。
そして、「ひみつ道具」や「四次元ポケット」など未来への夢と希望が詰まった“ロボット”はいつの時代も子供たちから愛され、大人になってもなお心の拠り所のような存在だ。
そんなドラえもんの誕生秘話が明かされる『ドラえもん第0巻』が発売された。新刊の発売はなんと23年ぶり! この第0巻をみると、「第1話」に関する意外な事実が浮かび上がってくるのだ。
◆実は6種類もあった第1話
6つの児童誌で同時に誕生したドラえもん。「引き出しから登場」という基本設定は同じでも、読者の年齢に応じてバリエーションはさまざまなのだ。その概要を紹介しよう。
【よいこ】
3~5才児を対象にした雑誌『よいこ』の第1話は、ページ数はわずか4ページでコマ割りも大きい。/『よいこ』1970年1月号
【幼稚園】
『よいこ』と似た構図で、ドラえもんとのび太の孫・セワシの突然の登場に驚くのび太。/『幼稚園』1970年1月号
【小学一年生】
文字数がグッと増えて、驚くのび太の様子もリアルに。/『小学一年生』1970年1月号
【小学二年生】
「たよりない顔だな」など、のび太の“弱虫ぶり”も描写。ページ数も全11ページと読み応えたっぷり。/『小学二年生』1970年1月号
【小学三年生】
全15ページで、ストーリー設定も細やかに。セワシは先に引き出しから登場し、驚くのび太に追い打ちをかけるようにドラえもんが現れる。/『小学三年生』1970年1月号
【小学四年生】
ドラえもんがやって来た理由やのび太の未来も告げられ、グッと物語に引き込まれる登場シーン。/『小学四年生』1970年1月号
※女性セブン2020年1月16・23日号