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日産前会長ゴーン氏の記者会見を視聴した感想

中東情勢が緊迫するなかで、日本企業のBCPの動きのほうに関心が向きますが、とりあえず「興味本位」で1時間半ほど、ベイルートにおけるゴーン氏の会見を生動画で視聴しました。アラビア語、ポルトガル語、英語、仏語で記者から質問が飛んできても、それぞれの言葉で回答するのはスゴイと思いましたが、「同時通訳不能」な状況が増えたところでとりあえず視聴をやめました。

文藝春秋の2019年1月号、同7月号、一昨年末からの週刊文春のいくつかの記事等を読んでいましたが、「日産の共謀者の実名を暴く!」とのことで、私なりにひそかに会見の成り行きには期待をしておりました。

しかしながら、あっと驚くようなストーリーが具体的に語られることはなかったですし、政府関係者の実名公表も控えたまま、すでに「ゴーン封じの主役」として報じられていた名前ばかりが並んでいましたので、全く新鮮味がなかったです。逃亡方法については「関係者に迷惑をかけたくない」として、一切話さないのは予想どおりでした。ルノーへの思いも一切語りませんでした。最後には「17年間滞在した日本が大好きです!保釈中もたくさんの日本人に応援してもらいました」とのこと。いろんなところに「忖度」しておられました。

「私は無罪の証拠を握っている!ぜひ公開したい!」と力説していた証拠も、すでに新聞等で報じられていたものばかりなので期待外れでした。「私を貶めた法律事務所」という表現があったので「どこ?それどこ?」と思いましたが、行政官の名前と同様、実名は出ませんでしたね。

唯一驚いたのは、存じ上げている東京大学のT先生が実名で登場したことでした。アドバネクス事件では東京地裁第8民事部(商事部)の裁判官に「喝!」を入れておられましたが、ゴーン氏が全世界に向かって「東京大学の会社法の学者Tさん(実名)は、きっと私に有利なことを書いてくれる」と述べるほどですから、とても信頼されているのでしょうね(全く関係ない話ですが、消費者庁の公益通報者保護制度実効性向上検討会の前座長が最高裁判事に就任されたので、ぜひT先生には後任の座長になってもらいたいのですが・・・)。

東京地裁の裁判官から「そんなに奥さんと話がしたいって、いったいどんな話がしたいのですか?」と聞かれて、ゴーン氏は閉口したそうですが、「そりゃそうだよな、普通は夫婦の会話なんか聞かんわな・・・」と素直に思いました。

ゴーン氏の会見でも少し言及されていましたが、元代表取締役のグレッグケリー氏(被告人)は、この会見をどんな思いで視ていたのでしょうか。ケリー氏の金商法違反被告事件が終わらないかぎり、検察とゴーン氏との闘いも終わらないだろうな・・・(しかしグレッグケリー氏の弁護人も相当のプレッシャーでしょうね)。

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