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音声入手! 元外務省キャリア官僚がサウジアラビア大使のパワハラを告発 - 「週刊文春」編集部

 上村司サウジアラビア大使(62)に、部下のキャリア官僚(当時)へのパワハラ疑惑が浮上していることが、「週刊文春」の取材で分かった。

【動画】サウジ大使のパワハラ音声公開

 上村氏は1981年に外務省に入省。2001年には田中真紀子外務大臣秘書官に起用されたことで有名になった。真紀子氏から記者会見の場で書類を突き返されたり、面前で「バカ!」と罵声を浴び、就任わずか二週間で緊急入院したのだ。2017年10月からサウジアラビア大使を務めている。


上村大使 ©共同通信社

 当時サウジ大使館で上村氏の部下だった30代男性のA氏が、こう告発する。

「2018年3月の深夜、私の家で60代のスリランカ人女性のメイドが心筋梗塞を発症したので、自家用車でメイドを私立病院に搬送しました。一命をとりとめたものの、メイドは保険に入っておらず、高額な医療費を請求されたのです。私は手付金15万円を払い、値引きしてもらい、残りの300万円が大使館あてに請求されました」

 サウジアラビアには、雇用主がメイドの保険料や医療費を負担する義務がある。だが、大使館からA氏にはその説明が一切なく、大使館にいるメイドやドライバーなど18人中13人が無保険だったという。

「メイドは別の書記官ら計4人で契約していたにもかかわらず、介抱をした私に、上村大使は300万円全額払えと言ってきたのです」(A氏)

 8月29日に大使室で、上村氏は30歳近く年下のA氏にこうまくしたてた。

「踏み倒しは絶対に許さんぞ。借りるなり何なりするなりして、必ず決着をつけんとあかんぞ」

 さらに9月10日には、上村氏はA氏に「親から借りるとか」と借金を強要。さらには「東京に言うわ」と人事権もちらつかせ、実際に大使館はA氏の人事評価を下げた。

 A氏は大使館側に責任があると主張をし続け、最終的には医療費を上村氏が払う形で解決した。

 この一件を機に、2019年9月、A氏は外務省を退職した。

 上村氏の携帯電話にかけると、こう答えた。

――A氏に300万円払えと言った?

「それが何か問題あるんですか」

――パワハラでは?

「ハハハ。その話ですね。彼に聞いてください。そのお金は誰が払ったんかと。それでわかると思います」

 外務省に見解を聞いたが、期日までに回答はなかった。

 1月9日(木)発売の「週刊文春」では、上村氏によるパワハラの内容、上村氏の人物像などについて詳報する。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年1月16日号)

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