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【気候変動から気候危機へ】

イアン・ブレマー率いるユーラシアグループによる毎年恒例の10大リスク。2020年の今回は、第7位に「気候変動をめぐる政府・投資家・社会vs企業」を挙げました。

この気候をめぐる問題を気候変動(climate change)ではなく気候危機(climate crisis)と表現することが増えている印象です。

ちなみに、10大リスクはこちら。
https://www.eurasiagroup.net/files/upload/Top_Risks_2020_Report_1.pdf


(ゴールデングローブ賞)

Washington PostはList 2020の中で2019年は「気候変動」だったけど、2020年は「気候危機」と予想しています(out: climate change, in: climate crisis)。

それを象徴しているのがオーストラリアの森林火災

英BBCは、去年9月以降、オーストラリアでは南東部を中心に空気の乾燥などによって森林火災が相次ぎ24人が死亡し、首都キャンベラの大気汚染は先週末、過去最悪の水準だったと報じています。

今回の危機を理由にインド訪問を取りやめたモリソン首相は、森林火災が今後、何か月にもわたって燃え続けるという見通しを示しました。

USA Todayは、アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデングローブ賞の授賞式(5日開催)でオーストラリアの森林火災をきっかけに気候変動が話題になったと伝えています。

オーストラリア在住のラッセル・クロウが主演男優賞を受賞したものの、オーストラリアの家族を火災から守るためにハリウッドに来ることができなかったということです。

その代わり、女優のジェニファー・アニストンが「間違いない。オーストラリアで繰り広げられている危機は気候変動がもとになっている。科学に基づいて行動し、国際的に労働力を再生可能エネルギーに移し、地球を守る必要がある。そうすれば未来があるだろう」とメッセージを代読しました。

Guardian女優のケイト・ブランシェットも授賞式で、気候災害(climate disaster)という表現で、オーストラリアの森林火災に触れたと報じています。

New Yorker(1月13日号)はWhat Will Another Decade of Climate Crisis Bring?(次の10年の気候危機は何をもたらすのか?)の中で、「クリスマス休暇中に起きたオーストラリアの地獄図は、2019年を締めくくるのにある意味ふさわしかった」と伝えています。

その理由として2019年が「世界が気候危機に目覚めた年だった(the year the world woke up to the climate crisis)」と説明。

2010年代は何ら行動が起こされず2020年代は気温がさらに上昇するとして「本来の意味で目覚めるというのは何とかなると夢見ることではなく物事が緊急を要し、さらなる緊急事態ということだ。オーストラリアの消防当局のことばを借りるならば、世界は危機に瀕している。われわれが生存するためには直ちに行動する必要がある」とまとめています。

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