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風俗に厳しい岡山で「梅毒激増」教育県ゆえの問題が…

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 近年、患者数が激増している「梅毒」。国内患者数は、長い期間1000人以下だったが、2013年以降に急増、2018年は7000人を超えるまでになっている。

「戦後、特効薬の『ペニシリン』で患者は激減。ほぼ出ない “幽霊病” といわれていました」

 そう解説するのは、性感染症に詳しい、尾上泰彦医師(プライベートケアクリニック東京院長)。“幽霊病” が、いまなぜ急増?

「梅毒の感染経路の大半は、性的接触です。増加原因は諸説あり、ひとつが外国人旅行者の増加。でも、国立感染症研究所のゲノム解析によれば、関連性は薄いとされています。

 マッチングアプリの影響とする説もありますが、プライバシーに関わるため疫学的調査のしようがなく、断定はできません」(尾上医師)

 そんななか、梅毒患者の爆発的増加で注目を集めるのが、岡山県だ。2013年まで年間数人だった患者数が、2017年には172人に増加。2018年に160人、2019年には173人(11月19日現在)と、勢いが止まらない。

 2019年第3四半期(7~9月)の報告では、人口100万人あたりの届出数が26.0人となり、関西の大都市圏・大阪を上回って、全国2位となった。

「不明点が多く、あくまで推測」と前置きしながら、岡山県環境保健センターの望月靖所長が、本誌の取材に応じた。

「調査結果から、県内の梅毒患者のうち、男性は性風俗産業の利用に相当の関わりがあった。県内外で性風俗産業を通じて感染した方が、さらに性風俗産業に無関係のパートナー(おもに女性)に、感染を拡大させていることが推察される。

 県全体で梅毒対策に取り組んでおり、医療従事者に対しても理解の促進を図っているため、結果として梅毒患者が多く報告されている可能性もある」

 同県の調査では、感染経路は男性の約7割が風俗店、女性の約6割がパートナーとの性的接触だった。岡山市は啓発カード作成し、配布している。

 岡山の “性事情” を、風俗情報誌『俺の旅』元編集長の生駒明氏に聞いた。

「岡山はいわゆる『教育県』で、風俗店の規制が厳しい。ソープの看板を掲げながら、“本番” がないほどです。

 デリヘルは多いのですが、問題があるとすれば、その管理レベル。大都市のデリヘルでは、在籍嬢の性感染症検査をきっちりやりますが、地方の店は管理がゆるい。教育県ゆえに、『男女とも性教育の免疫がない』ともいえます」

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