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2020年は「嗤う」空気に背を向けたい。

東海道新幹線で乗務員が英語のアナウンスを始めた。

東京オリンピックのマラソンが、北海道で開催されることになった。

コンビニエンスストアの24時間営業の見直しが話題になって、大学入試の民間英語試験の導入が延期になった。

一見、関係ないことのようだけれど、その後目にしたメディア上の反応、もう少し細かくいうと「ネット上の匿名の声」に共通点があったことが気になっている。まあ恣意的に拾われる、テレビの街頭インタビューも似たようなところはあるかな。

どこか、他人事として「嗤って」いる。「ほら、だから無理しなきゃいいんだよ」という感じで、なんか小賢しい感じだけど、安全地帯から言ってるだけだ。

それだけならいいんだけど、そうした声を拾い集めて「○○に賛否」とか見出しつけたトピックが、ネットの“ニュースメディア”には溢れているわけで、それが世の中の空気を作っていくんだろうなと思うとちょっと気になる。

なんか、現場で頑張っている人の視点がすっぽりと抜けている。

新幹線のアナウンスがたしかに拙いかもしれないけど、一人ひとりは懸命だと思う。オリンピックのコース変更で僕がまず思ったのは「準備してきた関係者は無念だろうな」ということだったけど、そういう切り口ってあまりなかった。

そもそも関心を持っていないのに、うまく行かなくなった頃「やっぱダメじゃん」というのは誰でも言える。

でも、コンビニの24時間営業で助かった経験がある人は多いんじゃないかな。早朝や深夜のコンビニに行けば工事や夜勤の現場の人がいるし、そういう人が働いて社会が成り立っているわけだし。

大学入試改革だって、前から議論してたけどきちんと追ってたメディアは少なかった。

うまく行かなくなった時こそ、「じゃあどうしようか」と解決策を考えなきゃいけないのに、「そもそも無理なんだよ」という嗤う空気が広がる世の中はどこか違うんじゃないかと思う。

ちなみに「嗤う」というのは、おなじ“わらう”でも「笑う」とは違い、「あざけり」の意味を持つ。無謀な権力者を指弾する時の1つの方法ではあると思うけど、「頑張ってる人」を安全地帯から嗤うことは、卑怯な感じさえする。

そして、この「嗤い」が広がっている企業も多い。大きな会社にありがちだけど、もちろんマイナスにしかならない。

自分自身はそういう空気には背を向けたいし、むしろ嗤われつつも懸命な現場の人を手伝っていきたい。また学生や若い人には、「そういう空気に染まらないでほしい」と伝えていこうと思ってる。

まあ、それが今年の自分なりの指針と言うんだろうか。

本年もよろしくお願いします。

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