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年末年始のドラマ一挙放送倍増で進むテレビ局の働き方改革


本格的にスタートした2020年。多くの人が1年の疲れを癒した年末年始の休みだが、豪華ゲストを招いた特番が制作されるなどテレビ各局にとっては最も力を入れるシーズンでもある。しかし、19年末から20年初頭の編成には“異変”が起きていた。

多くの企業で正月休みとされる19年12月28日(土)から1月5日(日)までの地上波全局の番組表を見てみるとあることに気づく。各局がそれまで放送した人気連続ドラマの一挙放送が乱立しているのだ。実際に、19年末から20年始にかけて一挙放送されたドラマを調べてみると以下の通り。※単発の再放送、ならびにBSでの再放送は除く)

『これは経費で落ちません!』(NHK総合)
『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)
『義母と娘のブルース』(TBS系)
『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)
『アンナチュラル』(TBS系)
『99.9 -刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)
『大恋愛』(TBS系)
『ノーサイドゲーム』(TBS系)
『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)
『忘却のサチコ』(テレビ東京系)
『きのう何食べた?』(テレビ東京系)

対して、18年末から19年始にかけて一挙放送されたドラマは以下の通りだ。※調査期間は一般的な正月休みとされた、18年12月29日(土)~1月6日(日)。

『家売るオンナ』(日本テレビ系)
『義母と娘のブルース』(TBS系)
『アンナチュラル』(TBS系)
『あなたのことはそれほど』(TBS系)
『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)
『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)

比較してみると6作品から11作品と、倍近く増加している結果に。日本テレビとテレビ朝日は昨年と同数をキープしているが、TBSが3本から5本、テレビ東京が1本から2本。昨年は実施していなかったNHKが一挙放送に踏み切るなど、各局で増加していることがわかる。それだけ話題を呼んだドラマが多かったということでもあるのだろうが、“働き方改革”が大きく影響しているという。

「これまでは年末年始に合わせて多くの特番が制作されていました。そのため長時間労働が常態化し、1年で最も残業時間が増える時期でもありました。しかし数年前から国全体で働き方改革が促進されたことで、最近は各局がスタッフを交代制にするなどして残業時間を減らそうと取り組んでいます。なので新たに作業をする必要がほとんどなく、多くの尺を稼げるドラマの一挙放送は打ってつけなんです。今後もますます増えると思います」(テレビ局関係者)

自身が手掛けた『逃げるは恥だが役に立つ』と『アンナチュラル』の2作品が一挙放送された脚本家の野木亜紀子氏は、「再放送でやり過ごすのはいかがなものか」という声に対してTwitterでこう綴っている。

《再放送は逃げ恥だけじゃなく他にもあって、こうした年末年始の流れは一昨年くらいから。リソースを減らすことで働く人が少しでも休めるのなら悪いことではないような。放送局の人も人間なので許してあげてー! という気持ち。働き方改革ってやつですね。》

法律によって今年4月からは「5日間の有給取得義務化」が命じられるなどますます進む日本の働き方改革。果たして今年の年末はどのような編成になっているのだろうか――。

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