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風邪の抗生剤について 31年目の医師の意見 歴史と広報と進歩

令和2年、今年もよろしくお願いします。

朝日新聞ニュースです。



研修医の時、配布された夕食のお弁当を食べながら、

「ウイルス感染症(風邪)の後に2次的に細菌感染が起きるためそれを防ぐために抗生剤が必要です」
と一流の先生が宣伝するビデオを見せられて、当時若い医師である私は風邪に抗生剤を出すことを覚えました。それはまさに製薬会社の陰謀だったのでしょう。ただ癒着というより忙しさにかまけて勉強ができていなかった無知からだと思います。昔の記事です。(風邪に抗菌薬 勉強しないと思い込みが残る)(製薬会社と医師の癒着による薬処方、生活習慣病の投薬で顕著化
>75%は専門医らが推奨していない薬
>処方された抗菌薬の86%は様々な種類の細菌に効く「広域抗菌薬」と呼ばれるタイプ。耐性菌が発生、増殖しやすいため、欧州ではまれにしか使われない。専門医らによる指針で推奨するタイプが選ばれている割合は25%にとどまった。

感染症専門医が日本でメジャーになったのは最近ですので、彼らの広報が正直まだ不十分なのでしょう。いや届いて欲しい高齢の開業医に意見が届かないといったところでしょうか。ただ彼らの抗生剤の意見が医学的に正しいのは事実です。

また保険病名という正直この処方を完全には取り締まれない施策のミスも存在します。

またこの抗生剤の賢くない使い方はインフルエンザのゾフルーザのように新し物好きという医者の性もあるでしょう。ただ広報がうまくいけば今年の処方は激減してます。

風邪に対する抗生剤はそのうち減ってくるでしょう。どうしても歴史の進行には時間がかかります。

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