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ゴーン被告の逃亡には驚き

会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が、保釈条件で海外渡航が禁じられていたにもかかわらず、国籍を持つレバノンに逃亡したことが年末にわかり、驚きが広がっています。

「私はレバノンにいます。もうこれ以上、不正な日本に司法制度にとらわれることはなくなります。」などという声明が発表されました。レバノンの国務相は、「ゴーン氏はフランスのパスポートとレバノンの身分証をもって合法的に入国した。日本を離れた経緯については情報がない」と語っています。

日本とレバノンは容疑者の身柄引き渡しに関する条約を結んでいないので、日本への身柄引き渡しは難しいとみられている、と報じられています。ゴーン被告は、ブラジル、レバノン、フランスのパスポートを持っていて、それは、弁護団が保管していた、とのこと。今日の報道では、ゴーン被告は、別にフランスのパスポートをもう1通持っていて、身分証明のために鍵付きケースに入れて所持していて、その鍵は弁護団が持っていた、とのこと。

この旅券でレバノンに入国した、とみられています。日本では、出国の記録がなく、どうやって出国できたのか解明が求められています。国土交通省によると、12月29日夜、関西空港からトルコのイスタンブールに向かったプライベートジェットがあり、法務・検察当局は、この飛行機で出国した可能性が高いとみています。何らかの方法で出国審査をすり抜けたとみられています。トルコ治安当局が、逃亡にかかわった疑いのある7人をイスタンブールで拘束した、とも報じられています。

これで、春に予定されていた裁判は開かれない可能性が高い、ということで、あれだけの事件がウヤムヤになってしまうことには、納得できない思いがあります。長期間の拘留が、国際的に非難され、有能が弁護団がついたこともあって保釈されましたが、弘中弁護士は、報道陣に対して、「こちらも寝耳に水でびっくりしているし、当惑している」と述べ、「保釈条件に反すると考えざるを得ない」と述べています。

東京地裁は、2回目の保釈を認めた際に、弁護側の「徹底した指導監督」を評価し、証拠隠滅などの可能性を考えても、弁護側と裁判に向けて打ち合わせをすることの利益が上回ると判断していました。裁判員裁判に向けて、「むやみな拘留はやめ、証拠隠滅や逃亡の恐れは具体的に検討しよう」という裁判所の意識の変化がある、とされています。

今回のゴーン被告の逃亡によって、見直されてきた人質司法のあり方が、逆戻りしないことを、合わせて願っています。

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