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尖閣諸島 中共の領海侵入は「日本の実効支配打破を目的」

中共の我が国周辺での活動 (出所:防衛省「令和元年版防衛白書」)

日々勉強!結果に責任!」「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。我が国の伝統精神である「智勇仁」の三徳に基づき、「文武経」の政策を国家国民のために全身全霊で実現します。

 北方四島や竹島の不法占拠、尖閣諸島への領海侵入、航空機での領空への接近、邦人拉致等、国家主権の問題を考える時に、いつも次のような文言が浮かび、忸怩たる思いをしています。

「(自国の土地が奪われるという)このような権利侵害を黙認する国民は、自己に対する死刑判決に署名するようなものだ。隣国によって一平方マイルの領土を奪われながら膺懲(ようちょう)の挙に出ない国は、 その他の領土も奪われてゆき、ついには領土を全く失って国家として存在することをやめてしまうであろう。そんな国民は、このような運命にしか値しないのだ。」(イェーリング著『権利のための闘争』)

●尖閣諸島への侵略

(出所:海上保安庁)

 12月30日(月)、共同通信が次のような報道をしました。

尖閣諸島について「2008年12月8日、中国公船が初めて侵入した事件で、公船の当時の指揮官が29日までに共同通信の取材に応じ、中国指導部の指示に従った行動だったと明言した上で「日本の実効支配打破を目的に06年から準備していた」と周到に計画していたことを明らかにした。指揮官が公に当時の内実を証言するのは初めて。」

https://this.kiji.is/584124149547254881?c=39546741839462401 

平成20(2008)年5月7日、我が国を“国賓”として公式訪問した胡錦濤国家主席と福田康夫総理(肩書きはいずれも当時)は、「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明に署名しました。にもかかわらず、福田内閣退陣後、麻生内閣になると、同年半年後の12月8日、中共の公船(中共政府に所属する船舶)2隻が突如として尖閣諸島周辺の我が国領海内に初めて侵入したのです。

海上保安庁巡視船からの度重なる退去要求や外交ルートを通じた抗議にもかかわらず、同日夕刻までの約9時間にわたり我が国領海内を徘徊する事件が発生したのです。中共の公船が我が国の主権を侵害する明確な意図をもって航行し、実力によって現状変更を試みるという事件は、尖閣諸島をめぐり従来には見られなかった中共の新たな姿勢が明らかになったと外務省は見解を公表しています。その時の内情が、今回共同通信の報道によって、裏付けられたということになります。

その後の中共の尖閣諸島への侵入を繰り返すことを考えれば、当然と言えば当然だと言えます。

●中共の尖閣諸島への恒常的侵入

(出所:海上保安庁)

 東シナ海の尖閣諸島(沖縄県石垣市)は、歴史的にも法的にも我が国固有の領土です。海上保安庁が日々警戒・警備を実施しています。

 自民党が総選挙で下野し、民主党政権となり、菅直人政権だった平成22(2010)年9月7日、尖閣諸島周辺の我が国領海内での中共の漁船衝突事件が発生しました。中共の各種圧力に遭い、船長を本国に返還してしまいました。それを契機に、中共の公船が従来以上の頻度で尖閣諸島周辺海域を航行するようになり、平成23(2011)年8月に2隻、翌平成24(2012)年3月に1隻、同年7月に4隻による尖閣諸島周辺の我が国領海への侵入事案が次々と発生しました。

さらに、平成24(2012)年9月11日、野田民主党政権が我が国が尖閣諸島のうち3島(魚釣島・北小島・南小島)を国有化したことを口実として、同月14日以降、中共の公船が荒天の日を除きほぼ毎日接続水域に入域するようになり、最近でも、毎月3回程度の頻度で領海侵入を繰り返しています。

防衛省によると、公船は年々大型化し、武装化されており、大量漁船団との共同作戦のような事態(H28)もあり、運用能力が向上していると考えられています。また、2年前の平成29年5月には、尖閣諸島周辺のわが国領海侵入中の中国公船の上空において小型無人機らしき物体が飛行していることが確認されています。

(出所:防衛省「令和元年版防衛白書」)

中共は、公船だけでなく、航空機での我が国領空への接近を拡大させています。

尖閣諸島周辺以外にも、中共は領海侵犯を拡大させています。平成29年7月、中共の公船が対馬(長崎県)、沖ノ島(福岡県)、津軽海峡付近のわが国領海内を航行したことが確認されています。同公船は、同年8月、佐多岬から草垣群島(いずれも鹿児島県)にかけてのわが国領海内も航行したことが確認されています。

我が国は、その都度現場において退去要求を行うとともに、外交ルートを通じて中共政府に対して、直ちに厳重に抗議し、即時の退去及び再発防止を強く求めてはいます。海上保安庁や自衛隊を増強して、体制を強化しています。

中共は、我が国が混乱したり、油断したりすると、すぐさま我が国の尖閣諸島における有効な支配を打破し、一帯を紛争地帯として国際的に認知させ、各種資源や船舶や潜水艦、航空機等の自由な通行の確保を狙っていると思われます。

来年には、“国賓”として、習近平国家主席が訪日する予定だと聞いています。日中友好の美名に騙されず、尖閣諸島をはじめ我が国への領海への公船や漁船の侵入行為を直ちに中止し、航空機への我が国領空への接近を止め、香港やウィグル等への人権侵害をやめることが、大前提ではないかと思います。

 自民党からしっかり政府に対して、訴えていきたいと思います。

●領土・主権展示館が移転開館

 なお、竹島や尖閣諸島の問題について分かりやすく解説している「領土・主権展示館」が移転して、拡充して開館します。ぜひ多くの方々にお越し頂ければと存じます。

領土・主権展示館 1月21日(火) 移転改装開館
開館:午前10時から18時 月曜日休館
東京都千代田区霞が関3-8-1 虎の門三井ビルディング1階
https://www.cas.go.jp/jp/ryodo/tenjikan/

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