- 2019年12月28日 11:15
「日本が最も親中」と肩を落とす香港デモ抗議者
5/5なのに、彼女は勇武派を擁護する発言をしてしまう。それでは世界中の市民の共感を得られない。われわれの活動を否定した方がいい」
各自が努力し、仲間割れをしない、という標語の真髄に触れたような気がした。
抗議者と警察の闘いをレストランから眺める市民 - 撮影=筆者
■「デモの原因は林鄭月娥の失策」が香港人の共通認識
ところで、親中派も含めた香港人のほぼ全ての意見が一致する見解が1つだけある。「逃亡犯条例改正案」問題に端を発し長期化した香港デモは、ひとえに林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の相次ぐ失策が原因である、という点だ。
そもそも改正案に危機感を示したのは親中派富裕層だった。区議会選挙で民主派が圧勝したことで、親中派の行政長官への怒りは頂点に達したようだ。
「なぜ、こじれる前に手を打たなかったのか? なぜ、香港人の感情を逆なでばかりするのか?」党派を超えて、香港人は皆あきれ果てているようだ。
年が明けると、1月中旬には香港政府常設の警察監視機関(IPCC)による調査結果の中間報告が行われる予定だ。警察の市民への暴力に対し、香港人が納得できる説明が行われる、とは考えにくい。5大訴求の1つ、独立調査委員会の設置を求める市民感情が再燃する可能性は否定できない。
9月の立法会選挙に向けて、香港政府、民主派市民の攻防が続く1年になるだろう。
引き続き現地に赴き、情勢の変化を見守っていきたい。
PRESSの8割は香港メディアだ - 撮影=筆者
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初沢 亜利(はつざわ・あり)
写真家
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。第29回東川賞新人作家賞受賞。写真集・著書に『隣人。38度線の北』(徳間書店)、『Baghdad2003』(碧天舎)、『True Feelings』(三栄書房)など。
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(写真家 初沢 亜利)
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