危ないことをやっているな、と思っておられた人は自民党の中にもそれなりにおられたはずなのだが、どなたも注意もアドバイスもされなかったのだろう。
自民党に小言幸兵衛のような人がいなくなっている、ということは結構深刻なことである。
全体として箍が緩んでいるとしか言えない。
現職の自民党の衆議院議員が逮捕されるに至ったということは、極めて重大なことである。
勿論本人やその周辺の人たちに問題があるのだが、いわゆる危ない人、問題を抱えていそうな人を漫然と要職に就かせてしまうような今の自民党や官邸の体質にも問題がある。
件の議員が自民党を離党するのは当然だが、離党すればそれで終わりということにはならない。
目下報道されているのは300万円の収賄事件のようだが、家宅捜索に始まって逮捕と段階を踏んできている以上、起訴は必至である。
一連の捜査がどこまで広がるのか分からないが、IRの前途はお先真っ暗だと言わざるを得ない。
脇が甘かったという事案ではなさそうだ、というところがおの問題の核心になりそうである。
国会議員は、政治を自分のビジネスにするべからず、という教えに無頓着だったのではないか。
世の中には、いくら叩いても埃の一つも立たない人もいるにはいるが、とかく噂の種になり易い人は叩けば埃の一つや二つは立つものである。
年の瀬を控えてのこの逮捕劇。
新しい年は、自民党にとっても安倍内閣にとっても多難の年になりそうである。
さて、どう対処するのかな。
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- 2019年12月25日 14:57