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今さら聞けない保険の常識 森永卓郎が語るムダのない保険選び!

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保険のGNPってなに!?

小口:学生さんや若い方が入るべき保険っていうのはありますか?

森永:学生の段階ではいらないと思います。生命保険を真剣に考えなきゃいけなくなるのは結婚したあと。

小口:昔だったら会社に入ると、保険の外交員のおばちゃんがね、会社のデスクまで必ずやってくるんですよね。なんだったら、彼女とか彼氏とかね、お見合いの斡旋もやってくれてたじゃないですか!あのポジションの人って結構大事でしたよね?

森永:昔の生命保険のセールスレディの合言葉っていうのは“保険はGNP”って言っていたんです。

仲俣:GNP?

森永:G=義理、N=人情、P=プレゼントの略なんですが、今はそういうドブ板営業で契約が取りにくくなっちゃったんです。会社のセキュリティが厳しくなったので、簡単に入れないというのもあるんですけれども、やっぱり保険の知識が全然無い人が「売る」っていうのが難しくなってきて。今の保険会社のセールスマンのスタンダードになりつつあるのは、ノートパソコンを持って行ってですね。どういう家族構成ですか、年収はいくらですかなど、色々な情報を聞いて、コンピュータでその人の一生を描きだして、結婚というイベントがあるとか、ここでこういう事故が起きるかもしれないとか言って、だからこういう保険がこのぐらいの金額で必要なんじゃないんですか?・・・っていうコンサルティング型の営業というのが主流になりつつあるんです。

小口:なんかちょっと寂しいような気持ちはするんだけどね。

仲俣:説得力はありますよね。

森永:一番望ましいのは、ファイナンシャルプランナーって人がいるんですよ。この人に1日で1万円とか2万円のお礼を払うと相談に乗ってくれます。色々な知識が必要なので、普通の人にとっては一番いいんですけど、問題はお礼を払う必要があるということなんですよ。で、これを逃れる方法というのがあってですね。生命保険会社とか郵便局の簡易保険とかっていうのは、全部、ファイナンシャルプランナーっていうのを抱えているわけですよ。だから、その人たちに相談に行けば“無料”です。ただ問題は、その会社の商品を勧めてくるわけです。

仲俣:まあ、そうですよね。

森永:だから、知識だけ受け取って営業を拒否する!この図々しさを身につけると・・・

仲俣:そんなことできますかね?

小口:できるタイプ?

仲俣:私、絶対できないですね。

実は誰でも入れる「共済」

小口:あと気になるのが「都民共済」とか「県民共済」。よく新聞のチラシに入っているの見ません?

森永:民間の生命保険会社と「共済」っていうのは、商品自体は非常に良く似ている。ほぼ同じ商品がでているんですけど「共済」っていうのは、なにが違うか。「県民共済」とか「JA共済」とか「全労災」とか、この他にも色々あるんですけど。これは元々“助け合いの機関”。例えば「JA共済」っていうのは、農協の組合員同士の助け合い。誰かの家で不幸があったら、みんなで助けましょう・・・っていうのが「共済」で、生命保険会社も大部分が「相互会社」といって、これも規模的には助け合いなんです。ただ、どう違うかっていうと、普通の生命保険会社は原則として誰でも入れるんです。一方「共済」のほうは仲間しか入れない。だから、JA共済でいえば組合員が入る。

小口:じゃあ、JA共済になかまったーが入ることはできない?

森永:ところがそこにも裏というか抜け道があってですね。農協に行って組合に加入しちゃえばいいんです。

仲俣:あーなるほど!

小口:それですんなり?田んぼ持ってなくてもいいんですか?

森永:持ってなくても簡単にできます!普通のサラリーマンでも入れます。JA共済に入りたいと思ったら、農協でちょっと手続きすれば、すぐに入れます。だからそんなに障害はないんですね。「全労災」とかもサラリーマンだけが対象なんですけど、そこも簡単に入れるんですよ。なので、事実上なにが違うのかっていうと、営業部隊を大きく抱えているか、抱えてないかっていう差のほうが大きいのかなと。民間の生命保険会社は、セールスレディをはじめとして、営業のための人員をいっぱい抱えているんですね。だからその分、コストが少し高くなるわけですよ。一方「共済」のほうは、営業部隊をあんまり抱えていないんです。だから、料金を比べると「共済」のほうが安い。だけど、営業部隊が少ないから相談をした時には民間の生命保険会社のほうが丁寧に答えてくれる・・・っていうのが実態ではあるんですけどね。

小口:あと、病気とか死亡保障とかは、ちょっと金額が民間よりも少ないですよね。

森永:そうです。上限があるんです。だからむしろ「共済」に似ているのが、郵便局がやっている簡易保険=かんぽ。形式上は、民間の生命保険と一緒になっているんですけど、上限の金額はありますから、むしろ「共済」に近い感じがします。

仲俣:じゃあ「共済」には入ったほうがいいってことですか?

森永:どっちがいいっていうのは一概には言えなくて。少しだけ保険をかけるっていうのであれば、「共済」のほうがコストが安いのは事実。ただ、民間の生命保険会社のほうが色々な商品を扱っているので、全体のパッケージとして、組み合わせは民間のほうがやりやすいのは事実。まぁ、お金があんまりない人は「共済」のほうが効率的であることは間違いないですね。

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