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ロンドンで観光客のスリ激増 テロ対策優先で軽微な犯罪は野放し状態に

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ロンドンより要注意すべきヨーロッパの都市

景気が悪いアテネやローマの電車では2~3人グループが堂々とカバンのファスナーを開けて中のモノを奪い取ろうとするので危険です。下手に反撃すると回りにいる仲間に何をされるか分かりません。助けを求めても他の乗客は見て見ぬ振りです。

フランス北部カレーの「ジャングル」と呼ばれる難民キャンプを取材した時は話しかけた難民の2人連れにズボンの前ポケットに入れていたスマホを抜き取られそうになりました。

ジャーナリストは人を信頼しなければ良い話は聞けません。何か盗まれるのではと警戒しながら取材すると集中できません。だから取材に出掛ける時はファスナー付きのポケットがたくさん付いたカーゴパンツをはいています。財布やスマホを分散して入れておけば被害を抑えることができます。

筆者の経験で言うと、ロンドンはドイツを除く他の欧州の都市に比べるとまだ安全な気がします。

しかし、ロンドンにある在英日本大使館によると、スリ・置き引き・ひったくりの届け出件数は2016年130件、2017年150件、昨年280件と激増しており、今年も11月までの統計では多くなっています。スクーターによるひったくり被害も増えています。

ビクトリア駅やセントパンクラス駅、大英博物館やオックスフォードサーカスなどで、私服刑事になりすました複数の男が麻薬捜査だと偽って財布の提示を求め、気付かれないうちにお札を抜き取るニセ警官事件が続発。昨年は大使館に40件もの被害届けがありました。

観光客役の一味が先に財布の提示に応じて被害者を安心させるのがポイントです。強盗被害は10件未満。スリや置き引きで犯人が捕まるケースはほとんどありません。

警察署に行っても被害届を受け付ける窓口がない場合もあり、電話やオンラインで届け出て被害番号をもらうことが可能です。しかし、これだけ簡単に被害届が受理されると、今度は盗難被害を装った保険金詐欺が心配ですね。

参考に筆者の犯罪被害防止策を記しておきます。

(1)旅券のコピーを持ち歩き、本物の旅券はホテルのセーフティボックスに保管する
(2)現金やカード、スマホは体の前のポーチか、カーゴパンツのファスナー付きのポケットに分散して入れる
(3)クレジットカードやデビッドカードの番号は必ず控えておき、盗難に合った時、すぐに停止できるようにしておく
(4)カメラやPCの製造番号や書類を保管しておき、新品で高価な場合は保険に加入する
(5)ポーチやカメラは袈裟懸けに肩に掛け、体の前で持つ
(6)盗られることを前提に備える

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