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ローリングストーン誌が選ぶ「2019年ベスト・ムービー」トップ10

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5.『Little Women(原題)/ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

Wilson Webb/Columbia Pictures

『マリッジ・ストーリー』のノア・バームバックのパートナーであるグレタ・ガーウィグが、聖なる結婚生活がとんでもない重荷となるかもしれないという題材に取り組み、脚本と監督を務めたこの映画は楽しく見ることができる。ルイーザ・メイ・オルコットが1860年代に書いた小説『若草物語』のプロットで主に扱われているのは、4人のマーチ姉妹の1人、激情の持ち主であり、駆け出しの作家であるジョー(シアーシャ・ローナン)であるのは間違いない。

メグ(エマ・ワトソン)とベス(エリザ・スカンレン)は、エイミー(素晴らしいフローレンス・ピュー)が自分の得意分野でジョーに挑む姿を見守る。『若草物語』はこれまでに8本の映画になったが、今回の『Little Women』はその中でも最高の出来栄えであり、ガーウィグはアルコット自身の人生と反抗的な性格を映画の中に混ぜ込んだ。その結果、あらゆる年齢の女性の自立を称え、気分を爽快にさせる映画を観客に届けている。(※2020年3月日本公開予定)

6.『1917 命をかけた伝令』

Jonathan Prime/Universal Pictures

あらゆるレベルで納得のいく素晴らしい業績が成し遂げられた映画。監督のサム・メンデスと撮影監督の想像力豊かなロジャー・ディーキンズは、2人とも最高レベルの才能を放ちながら、ワンカット(少なくともそのように見える)で第一次世界大戦の物語を語ることを試みている。2人の若き英国兵士のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン・チャールズ=チャップマン)は、ドイツ軍が1,600人以上のイギリス軍兵士の命を奪いかねない罠を仕掛けているというメッセージを伝えるために、敵陣を越えるという不可能な任務に挑む。

メンデスとディーキンズのアプローチには、受け狙いものはない。2人とも技術的な奇跡を起こしているが、それに勝るのは、感情面を深く追求していることだ(マッケイの演技には胸が張り裂けてしまう)。緊張感みなぎるこの戦争映画では、観客は席から離れられない。(※2020年2月14日日本公開予定)

7.『ジョジョ・ラビット』


ニュージーランドのフィルムメーカー、タイカ・ワイティティはワイルドな男であり(『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』や『マイティ・ソー バトルロイヤル』を見てほしい)、簡単には怖がらせてくれない。そして、賛否両論の『ジョジョ・ラビット』は彼の最大のヒット作であり、悲劇を絡めたコメディ作で、ワイティティが面白半分にヒトラーを演じている。

10歳のジョジョ(素晴らしいローマン・グリフィン・デイビス)はヒトラーユーゲントの一員であるが、母親(スカーレット・ヨハンソン)によって家にかくまわれていたユダヤ人の少女(『足跡はかき消して』に出演したトーマシン・マッケンジー)を見つけたことで、その状況に折り合いをつけようとするが、そこから何が起きるのか? ワイティティは、相手を理解していくことになるこの若きヒーローの旅が私たちの旅でもあると確信している。そして、対立とヘイトクライムに今も飲み込まれている世界では、彼が正しいことを望みたい。(※2020年1月17日公開予定)

8.『アンカット・ダイヤモンド』

A24

ジョシュア&ベニー・サフディ兄弟の映画は常に情熱を持って作られている。さらにこの作品では、自らの命を危険にさらしてまで珍しいオパールを求めたり、一か八かのバスケットボールに賭けたりするニューヨークの宝石商をアダム・サンドラーが演じ、このタッグは猛烈なまでに最高な組み合わせだ。サンドラは間抜けではない役を演じると、真剣に演技に取り組める。サフディ兄弟のために総動員した今作での演技は、名刺代わりになるものだ。(※日本では、Netflixで2020年1月31日からNetflixにて配信)

9.『フェアウェル』

A24

知性と機知からなる力強い核が、脚本家兼監督のルル・ワンの描く文化間の対立の物語を特徴付けている。主人公のビリーは、余命いくばくもない祖母のナイナイ(崇高なチャオ・シューチェン)と会うために中国へ帰郷するニューヨーク在住の作家。その役を演じたオークワフィナは重厚な演技で観客の心を動かす。中国の習慣から、ナイナイには癌と診断されたことは伝えられていない。だが、ビリーは真実を話すべきだと思う。そこが映画の中心で議論されるもので、この作品の品性を揺るぎないものにしているのは、映画の持つ気骨だけだ。(※2020年春日本公開予定)

10.『ジョーカー』

Niko Tavernise/Warner Bros.

<ホアンキン・フェニックスが観客を仰天させた演技は、これから何年にもわたって解読されることになるだろう。フェニックス演じるアーサー・フレックは、道化師の仕事をしながらスタンドアップコメディアンを目指すが、残忍な復讐者に変身してしまう。フェニックスと監督のトッド・フィリップスは、ジョーカーの独自のオリジン・ストーリーを作り出した結果、映画の中の暴力に関して大きな論争を巻き起こし、この映画はR指定映画の中で歴史上最も成功したものとなった。

彼らはインスピレーションの拠り所として、このリストのトップにいるレジェンドのマーティン・スコセッシに目を向けた。その結果として、フレックの中に、スコセッシの『タクシードライバー』のトラビス・ビックルや『キング・オブ・コメディ』でのルパート・パプキンの苦しめられた形跡が見られる。幸せを手に入れようともがく人物の姿を数々の傑作映画が映し出してきたこの1年を締めくくるのは、『アイリッシュマン』と『ジョーカー』の2作品だ。人生を模した芸術作品について話し合ってほしい。

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