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「好きで好きで」ホスト刺して実刑判決の被告が控訴していた


ガールズバーの店長だった高岡由佳被告(本人のInstagramより)


被害者のホスト・琉月氏

 男女の愛憎が原因となった事件は、とかく想定しえない結末に向かう。今年5月に起きた「新宿ホスト殺人未遂事件」もそうだ。

【写真】高岡被告に刺されたホスト・琉月氏

 新宿・歌舞伎町で働くホスト・琉月(るな)氏(20)が指名客だった高岡由佳被告(21)に刺された事件。直後にSNSで拡散された、横たわる琉月氏の傍に座り込み血まみれの状態でタバコをくゆらす高岡被告の写真や、「好きで好きで仕方がなかった」と話した動機が大きな話題となった。

 一時は危うい状態だった琉月氏は今、同じ店でホストとして復帰している。

 店を訪ねた本誌記者に琉月氏は「彼女を恨んではいない」と話した。

「あの子のなかにも僕を刺す理由があったと思う。ホストを始めて1年足らずの僕が営業成績を出せたのは彼女のおかげでもあった。いつも指名してくれたおかげで(事件が起きた)5月には初めてナンバーワンを獲得しました。彼女の“頑張り”に、僕が報いていなかったのかもしれません」

 裁判では高岡被告の減刑を求める嘆願書を提出していた琉月氏。証人尋問ではその理由を「彼女も普通の生活が送れればいいなと思いました」と話していた。

 12月5日に高岡被告に下されたのは懲役3年6か月の実刑判決。裁判では琉月氏に謝罪の手紙を出したことを明かすなど悔い改めている様子だった。これで一件落着──かと思いきや、12月19日までに、高岡被告は控訴した。

 琉月氏に再び話を聞くと、「控訴となったら、もう俺にできることはないと思う」と力なく語った。

●取材・文/宇都宮直子

※週刊ポスト2020年1月3・10日号

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