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財務状況がいきなり悪化「いきステ」の大ピンチ

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負債が246億円に膨れ上がっている

さらに、土地や建物といった固定資産の取得および売却など投資活動で増減したキャッシュの量を示す「投資CF」は40億円のマイナス(同37億円のマイナス)だった。一方、金融機関からの借り入れなど財務活動で増減したキャッシュの量を示す「財務CF」は借金をするなどで10億円のプラス(同16億円のプラス)だった。

これらなどをトータルした19年1~6月期のキャッシュの増減額は32億円のマイナス(同16億円のプラス)だった。これを受け、期首に67億円あったキャッシュは半減に近い34億円となってしまった。

こうしたキャッシュ不足を補うためか、借金である「長期借入金」が急激に増えている。19年9月末時点で92億円となっているが、3カ月前の6月末時点(59億円)から33億円増えた。1年前の18年9月末時点(43億円)と比べて、49億円増えている。急速に借金に頼らなければならない状況に追い込まれていることがわかる。また、長期借入金の増加などで負債は246億円に膨れ上がっている。

自己資本はわずか12億円にまで減少

また、積み上げた儲けの累積額である「利益剰余金」が減少するなどで、「自己資本比率」が急激に低下している。19年9月末時点の自己資本比率は4.8%で、3カ月前の6月末(15.6%)と比べて10ポイント以上低い。1年前の18年9月末(20.6%)からだと15ポイント以上も低下した。

自己資本は減少しており、19年9月末時点でわずか12億円しかない。債務超過に陥ってもおかしくない状況だ。もしそうなれば金融機関からの借り入れが難しくなり、倒産リスクが一気に高まる。

直筆の「社長からのお願い」に批判集中

厳しい状況のなか、ペッパーフードサービスはいきステで集客を実現するための施策を打ってきた。起死回生の一手なのか、同社社長がお客に来店を呼びかける直筆の張り紙を店頭に貼り出したのだ。

「社長からのお願いでございます」という書き出しから始まり、「お客様のご来店が減少しております」「このままではお近くの店を閉めることになります」と切実な状況を訴え、「創業者一瀬邦夫からのお願いです。ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております」と結ぶ文面で、来店を呼びかけた。

だが、この張り紙には批判が巻き起こった。「日本初」「食文化を発明」「大繁盛」といった言葉が連なっており、「上から目線」と受け取られたのだ。また、「来店客が減っているのをお客のせいにしている」「来店客が減ったと言われても、客が知ったことではない」「閉店しても困らない」といった意見もあった。SNSなどをみる限り、こうした声が大勢のようで、「お願い」が集客に結びつくかは微妙なところだ。

いずれにせよ、ほかに有効な対策を講じなければ、客離れは止まらないだろう。いきなり陥った経営の危機を脱することができるのか、注目が集まる。

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佐藤 昌司(さとう・まさし)
店舗経営コンサルタント
立教大学社会学部卒業。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。店舗型ビジネスの専門家として、集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供している。
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(店舗経営コンサルタント 佐藤 昌司)

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