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日銀、金融政策の現状維持を決定 フォワードガイダンス変更せず


[東京 19日 ロイター] - 日銀は18─19日の金融政策決定会合で、現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)付き量的・質的金融緩和の継続を賛成多数で決めた。政策金利のフォワードガイダンスも維持した。鉱工業生産指数の悪化を受け、生産の現状判断を下方修正する一方で、国内景気の先行きは「緩やかな拡大を続ける」との従来見通しは変更しなかった。

日銀は声明文で、政策金利について、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる恐れに注意が必要な間、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定しているとした。また「先行き、物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれる恐れが高まる場合には、ちゅうちょなく、追加的な金融緩和措置を講じる」と改めて強調した。

フォワードガイダンスについては、片岡剛士委員が「物価目標と具体的に関連づけた強力なものに修正することが適当」として反対した。

<生産の現状判断を下方修正>

日銀は鉱工業生産の判断を「自然災害などの影響もあって、足元では減少している」とし、従来の「横ばい圏内の動き」との表現から下方修正した。

ただ、国内景気については「緩やかに拡大している」との文言を維持。個人消費も、消費税率引き上げなどの影響による振れを伴いつつも緩やかに増加しているとの見方を変えなかった。

国内景気の先行きも「緩やかな拡大を続ける」との判断を据え置いた。国内需要は、消費税率引き上げなどの影響を受けつつも増加基調をたどるとしたほか、輸出の先行きも「基調としては緩やかに増加していく」とした。消費者物価の前年比は2%に向けて徐々に上昇率を高めていくと改めて示した。

日銀は、リスク要因に保護主義的な動きの帰すうや英国の欧州連合(EU)離脱問題の展開などを列挙。「海外経済の下振れリスクは引き続き大きいとみられ、企業や家計のマインドへの影響も注視していく必要がある」と指摘した。

<マイナス金利は維持>

日銀は、YCCと資産買い入れ方針も維持した。短期金利は日銀当座預金のうち政策金利残高にマイナス0.1%の金利を適用。長期金利は10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買い入れを実施する。

これに対しては、原田泰委員と片岡委員が反対を表明した。原田委員は「長期金利が上下にある程度変動しうるものとすることは、政策委員会の決定すべき金融市場調節方針として曖昧すぎる」と主張。片岡委員は「短期政策金利を引き下げることで金融緩和を強化することが望ましい」として反対した。

*内容を追加しました。

(和田崇彦、志田義寧 編集:田中志保)

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