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山口敬之被告の控訴断念とともに終わる安倍権力私物化政権

 総理の権限を最大限に利用してお友達を優遇した安倍首相の権力私物化が、最初に大問題になったのは、森友学園疑惑と加計学園疑惑だった。

 そしてその時、おなじく、元TBS記者山口敬之氏の準強姦疑惑もみ消し事件という三番目の権力私物化事件が起きた。

 当時の報道によれば、あらゆる状況証拠がそろっているのに、安倍首相をよいしょする本や記事を書きまくった山口氏が、安倍首相を忖度する検察、警察官僚によって無罪放免されようとした事件だ。

 私はこの三つの疑惑の中で一番許せないのがこの山口疑惑であると当時何度も書いて怒りをぶつけた。

 その山口疑惑について、きのう12月18日、東京地裁が画期的な判決を下したのだ。

 すなわち鈴木昭洋裁判長は、「酩酊状態で意識のない伊藤(詩織)氏に対し、合意がないまま性行為に及んだ」と断じたのだ。

 これは、これまでの流れから見て画期的な判決である。

 明らかに、安倍1強の陰りと共に、忖度しない官僚が出て来たということだ。

 しかし、私がここで書きたい事はその事ではない。

 きょう12月19日発売の週刊新潮(12月26日号)が、この山口準強姦罪事件に関し、とどめを刺す記事を掲載した。

 「闇に葬られたドアマンの供述調書」と題するその記事の要旨は、事件当日夜のホテルのドアマンが高輪警察署に語った供述内容である。

 そして、その供述内容が、東京地裁の審理が10月7日に結審してしまったため、きのうの判決に活かされなかった悔しさだ。

 その事について週刊新潮のその記事はこう書いている。

 「・・・この原稿の締め切りは判決(12月18日)前日で、どう逆立ちしても結果を見ることが出来ない。とはいえ、確実に言えるのは、結果がどうであれ、どちらかが、あるいはいずれもが控訴するということ。だから両者は、東京高裁で更なるお上の裁きを待つことになる・・・」と。

 そして、その記事の通りの展開になる。

 山口敬之氏は「法に触れることは一切していない」と判決を全面否定して、控訴の意思を明らかにしたからである。

 ところがである。

 私が書きたいのはこれからだ。

 山口敬之氏が控訴した時こそ、週刊新潮が報じたドアマンの供述書が東京高裁で活かされる時だ。

 そして、その供述書が公になれば、準強姦罪をもみ消そうとした当時の警視庁刑事部長であった中村格(いたる)氏の大罪が満天の下にさらされる事になる。

 その中村氏が権力の私物化に加担した論功行賞で次期警視庁長官に栄転する不条理が明らかになる。

 すべてを知った一般世論は、今度こそ安倍政権の権力私物化は許せないとなる。

 ただでさえ「桜を見る会」で急速に衰えつつある安倍首相の権力だ。

 おまけに森友疑惑も加計疑惑も終わっていない。

 その上に東京高裁におけるドアマンの証言が明らかになれば、その時こそ安倍首相は終わりだ。

 そしてもはや完全に4選をあきらめた安倍首相は、何としてでも東京五輪までは首相を続けたいと考えている。

 8月まで総理を続け、連続首相在任期間で桂太郎を抜いて、文字どおり史上最長の長期政権記録を打ち立てようと考えている。

 だから、その邪魔になるような山口氏の控訴はあってはならないのだ。

 この週刊新潮の記事を読んだ安倍首相と菅官房長官は、山口氏に控訴断念を迫るだろう。

 そして山口氏はそれに逆らう事が出来ず、控訴の手続きを控え、そして最後は控訴断念を東京高裁に伝えることになる。

 その時こそ安倍政権が事実上終わる時である。

 山口敬之被告の控訴断念とともに終わる安倍権力私物化政権と私が書いた理由がここにある(了)

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