- 2019年12月18日 16:59
テレビでも賛否両論の「忘年会スルー」における本当の問題とは?
2/2飲食店にとっては書き入れ時
職場の忘年会は、人によってはかなり苦痛と感じます。ただ、飲食店にとっては、忘年会シーズンは団体客の予約が入る書き入れ時です。
飲食店の立場にたってみれば、団体で利用する職場の忘年会がなくなったり、縮小したりするのは望むことではありません。つまり、飲食店にとって「忘年会スルー」は好ましいことではないのです。
ただ、飲食店の経営陣やマネージャーと、現場のスタッフとでは少し温度感は異なるでしょう。
気持ち的に解放感のある忘年会に大人数で訪れ、お酒を飲んで気が大きくなった客が、羽目を外すことは少なくありません。
閑散期に比べると繁忙期には困った客も多いだけに、現場のスタッフは必ずしも職場の忘年会を歓迎しているわけではないのです。
「忘年会スルー」への危惧
職場の忘年会について考察してきましたが、実は「忘年会スルー」は大きな問題をはらんでいます。
それは、ドタキャン(直前キャンセル)につながりやすいことです。
職場の忘年会は、会社の公式行事にほぼ等しい場合があります。会社の公式行事であれば、参加せざるをえない雰囲気となっているので、気軽に欠席できません。そのため、「忘年会スルー」するために、ドタキャンする可能性が高くなってしまうのです。
最初から参加しないと表明するのは憚られるので、とりあえず参加にしておきます。そして、体調不良や家族の看病、得意先からの呼び出しや業務の多忙などを理由にドタキャンするのです。
さすがにノーショー(無断キャンセル)は、上司や先輩、幹事に対する大きな不義理となるので、あまり起こすことはないでしょう。
しかし、ノーショーではなく、ドタキャンであったとしても飲食店は十分に困るのです。
ドタキャンした人の分だけ、料理が無駄となったり、食材が廃棄されたりして、食品ロスが生じてしまいます。団体のために確保していた席は不要となり、他の客が来店する機会を奪ってしまうのです。
健全な「忘年会スルー」
では、「忘年会スルー」を行う際に、ドタキャンにならないようにするためには、どうすればよいでしょうか。
最も重要なことは「忘年会スルー」しやすいようにすることです。それも、最初から不参加しやすいようにしなければなりません。
それには、参加の場合にだけ表明するようにし、不参加は表明しなくてもよいようにしたり、上司や先輩が直接声を掛けなかったりする配慮が必要です。ITツールの活用によって、不参加の精神的なコストを下げたりするのもよいでしょう。
職場の忘年会を重要なコミュニケーションの場であると考えるのであれば、参加しやすくすることと同じくらい、不参加しやすくすることが大切となります。
「忘年会スルー」が話題となっていますが、職場の忘年会に行きたくないという傾向だけではなく、「忘年会スルー」の方法が飲食店に影響を及ぼすことについても、考えてもらえるよい機会になれば幸いです。
※Yahoo!ニュースからの転載


