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池江璃花子さん退院! 移植の決心とオリンピック

池江璃花子さんが治療を無事終え退院されました。直筆のメッセージです。(HPより)

おめでとうございます。

>オリンピックを目前に控えていた中、突然大好きなプールを離れ、失ったものが多いのではと思った方もいらっしゃると思いますが、私は病気になったからこそ分かること、考えさせられること、学んだことが本当にたくさんありました。 ネガティブ思考になる時もありましたが、まずは自分の気持ちをしっかり持たないといけないんだと思い治療に励みました。

100点満点の患者さんです。このように考えることができたら病気への勝利の確率はさらに高くなります。

>オリンピックについてですが、2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたいと思います。

なるほど、さすがに東京オリンピックまでは難しいかと思っていたら、会社からのメッセージにその決心を裏付ける答えがありました。

>化学療法による治療を行いましたが、治療期間中に合併症を併発したため化学療法の継続が困難となり造血幹細胞移植を行いました。その後、寛解状態を維持し体調も安定したため退院することができました。

化学療法の継続が困難?本来造血幹細胞移植の方が化学療法より大変なのですが。ここからは想像が入ります。(急性リンパ性白血病の形で治療が異なるため)

想定1:彼女の急性リンパ性白血病のキードラッグであるチロシンキナーゼ阻害剤併用の化学療法中になんらかの重篤な合併症が生じ、そのためキードラッグのチロシンキナーゼ阻害剤が今後使えなくなることが想定されたため、これなしで治癒を目指す一番良い方法、造血幹細胞移植を選択した。

想定2:チロシンキナーゼ関係なく、最初の一般的抗がん剤治療で骨髄の回復がおきないほどの合併症が生じ、次の抗がん剤治療に移ることができないため緊急避難治療として造血幹細胞移植をおこなった。(こちらは若い先生から可能性を教えていただきました

どちらにしても治療が順調にいったのではないことが想像できます。副作用がひどいと訴えていたのはこういうことだったのですね。

この状況を考えると血液内科医としての医療の難しさを感じています。そう化学療法単独ではなく、造血幹細胞移植治療を選択した段階で東京オリンピック参加はほぼ100%なくなるからです。ただ最善の選択だったと思います。

おそらく彼女には激しい心の葛藤があったと思いますが、先ほども書いたように100点満点の患者さん、そして人間と尊敬します。

2024年のパリ五輪出場での金メダル応援しています。

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