- 2019年12月17日 22:38
障害児保育園ヘレンの“子どもの成長を促す秘訣”を探ってきました!【12/20・1/31ヘレン・アニー入園説明会】
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障害があるお子さんをお持ちのお母さん、お父さん。
春に職場に復帰する予定だったのに、お子さんの預け先を見つけられないと悩んでいる方はいませんか?
フローレンスでは、すべての子どもたちが保育を受けられる社会を目指して、施設型の「障害児保育園ヘレン」とご自宅に訪問して保育する「障害児訪問保育アニー」を運営しています。
ただいま、ヘレン、アニーの利用希望者向けに説明会を実施しております。
少しでもご興味がある方はぜひお越しください!
一言で、障害があるお子さんたちが過ごす保育園と聞いても、ピンとくる人は少ないかもしれません。
そこで、今回は、障害児保育園ヘレンの一つ、東京都世田谷区にある「障害児保育園ヘレン経堂」で、どんな保育が行われ、お子さんがどのように1日を過ごしているのかを、中村園長(当時)に聞いてきました。
聞き手:障害児保育事業部スタッフ
日本初の障害児を長時間お預かりできる保育園
障害児保育園ヘレンは、2014年9月に杉並区・荻窪に誕生し、たんの吸引や胃ろうなど医療的ケアがあったり、中重度の障害のあるお子さんを長時間お預かりする、日本で初めての保育園です。
園では、保育士と看護師、理学療法士がチームとなり、日々子どもたちが楽しく安全に生活できるよう、環境を整えています。
そして、ヘレンにお子さんを預けているほぼ全ての親御さんが就労することができています。
親御さんにはお子さんと離れて過ごす時間が生まれ、お子さんには子ども同士で遊ぶ時間ができます。
子ども同士で遊ぶ時間によって、お子さんの成長にも様々な“変化”が見られるようになります。
一般の保育園とここが違う“ヘレンの保育”
この日、園を覗いた時間は、ちょうど子どもたちが保育園に登園してくる時間帯でした。
保育室に入ってみて初めに思ったこと。
それは、保育室内でとてもゆったり時間が流れているということでした。
一般の保育園では、子どもたちの走り回る音、楽しそうに笑い合う声で朝から教室内が賑やかな印象です。
一方、ヘレンの保育は、穏やかな環境の中で、子どもたちがゆっくりと自分のペースで過ごしている様子が印象的でした。
――ヘレンの保育室に入って1歩目から、一般の保育園と全く違う空気を感じました。
中村先生:そうですね。ヘレンの保育と健常児の保育では、スタッフの関わり方が全く変わってきます。そうすると、保育室の雰囲気も全く違ってきますね。空気が違うと思ったわけは、そこにあると思います。
――なるほど。具体的にどのようなところが違ってくるのでしょうか?
中村先生:ヘレンに来ている重症心身障害のある子どもたちは、耳が聴こえにくかったり、目が見えにくかったりします。そのような子どもたちにとって、私たち保育スタッフが掛ける色々な言葉は、雑音になってしまうこともあります。
――雑音ですか?
中村先生:そうですね。例えば、自分だけが日本人で、他は外国人でいっぱいの空間があるとします。自分は外国語を話せません。そうしたら、自分は周りの人たちの言語が分からないので、周りの人たちが向かう方向に行ったり、何かしらのサインに従って行動しますよね。
ヘレンの子どもたちは、ずっとそんな状況の中にいます。
ヘレンの子どもたちは、言葉を使ったコミュニケーションが苦手です。でも、言葉以外のツールを使って、わずかでも自分の意志を発信していきます。それをくみ取り、その子どもそれぞれのコミュニケーションサインを見つけることが、保育士の専門性です。
――なるほど。言葉以外のツールとは、実際にどのようなものなのでしょうか?
中村先生:保育士が見せた絵や写真入りのカードを読みとって行動したり、スイッチを押して問いかけに反応したり、各々ができる形でコミュニケーションをとります。そのような保育室の雰囲気は、一般の保育園では感じることのないものだと思います。
――なるほど。保育士の皆さんは子どもに合わせて色々と工夫されて保育を行っているんですね。
ヘレンの保育室では電球1つにしても、「子どもたちに最適な環境はなんだろう?」と考えます。電気の眩しさが苦手な子ども、おひさまの光が苦手な子ども、様々な子どもたちがヘレンにはいます。
そういった子ども1人1人に対して、保育士と医療従事者が力を合わせて最適な生活環境を整えています。ヘレンの保育からは、プロフェッショナル同士の結束力を感じられます。



