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チェーン店の非々

チェーン店の是々非々ではなく、非々である。とはいっても、牛丼屋などはどこで食べても一定の品質を確保していると思う。それに対し、多少美味いものを食べたいと思って入ったチェーン店は「非々」である。つまり美味くないとの結論に達する。

非々との理由は簡単である。たとえ美味いメニューを作ったとしても、チェーン店全体にその品質が行き渡ると考えるのは正しくない。ちゃんとした店になればなるほど、味に関し、店ごとにそれなりのノウハウが求められる。

例えば、どの時点で出汁を用意するのか、温めるのかなど、微妙な感覚が求められる。単純に3分間温めればというわけにいかない。

実際、同じ系列のはずなのに、味の違う店の例がいくつもある。卑近な例ではラーメンのチェーンである。本店で食べたのと系列店で食べたのがまったく違うというのは、いつものことだろう。同じ店でも、日によって味の異なることも多いし。さらに高級な店になれば、店ごと、味に大きな差が生じてしまう。

それで、先日入った金沢の中華の店、梅梅(メイメイ)だが、東京は赤坂で同じ店を見かけてしまった。調べたところ、東京、金沢、京都に展開しているチェーン店だそうな。「それでやんか」と納得してしまった。

金沢の梅梅はいかにも老舗という店構えだった。その外観に騙されたと、がっかりしたことになる。

実際のところ、梅梅がチェーン店だとすれば、「そうやろな」という味だった。つまり、味に奥行きがない。言い換えれば、いい料理なら時間の経過とともにじわっとくる感覚があって然るべきなのに、何もない。先日書いたように、甘い、塩辛いがストレートに伝わり、その瞬間、「もうええなあ」との感覚が生じてしまう。

その赤坂の梅梅、儲かっているのだろうか。そうとは到底思えない。店構えとしての対価(家賃)もバカにならないだろうし。

チェーン店といえども、一流の場所に進出したからには、それにふさわしい味を出してもらいたい、それが生き残る王道だと思う。

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