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野党再編 玉木雄一郎氏は“蚊帳の外”「それもこれも優柔不断のせい」 - 「週刊文春」編集部

東大、財務省出身で弁舌も爽やかなのに…… ©文藝春秋

 臨時国会閉会を前に、野党再編が動き出した。立憲民主党の枝野幸男代表が12月6日、野党統一会派を組む国民民主党や社民党、無所属議員に政党合流を求めた。「年内に一気に一つの政党になれればいい」(立憲中堅議員)との声が野党内で大半を占める中、国民の玉木雄一郎代表(50)が浮かない表情だ。

「夏には突然ユーチューバーになったり、かと思えば先月からは、“家計第一・全国ツアー”と銘打った全国行脚を開始。モニター搭載の大型トラックまで導入しました。せっかく党と自らの知名度を上げようと必死でやって来たのに、合流すれば党名は立憲になり、野党の次期総理候補は枝野氏ですから、面白くないんでしょう」(政治部記者)

 野党関係者によると、代表なのに交渉の“蚊帳の外”。合流話を水面下で進めてきたのは、立憲の福山哲郎幹事長と国民の平野博文幹事長、立憲の安住淳国会対策委員長と国民の小沢一郎氏という2つのラインがメインだった。枝野氏は安住、福山両氏と連携を取り合い、小沢氏とも会合を重ねたが、玉木氏は外されていたという。

「それもこれも玉木氏の優柔不断のせい」

 振り返れば、臨時国会前の野党統一会派結成時から玉木氏は蚊帳の外だった。主導した小沢氏から「統一会派の動きが急に出て玉木君もびっくりしただろうな」と笑われていた。「それもこれも玉木氏の優柔不断のせい」とは政治部デスク。7月の参院選前後に、憲法改正をめぐって自民党から連携を持ちかけられ耳を傾けたが、周囲から注意を受けると破談に。一時は国民の最側近、岸本周平選挙対策委員長から立憲との合流ではなく、日本維新の会も含めた連携を提案されると、またもふらふら。小沢氏もしびれを切らし、「代表から引きずり下ろすぞ」と周辺に怒りを見せたほどだ。

 国民の平野幹事長が周囲にぼやく。「玉木は、最後に話を聞いた人の助言を鵜呑みにする。まるで鳩山さんだよ」。09年に政権交代を果たした鳩山由紀夫元首相は、周りの助言にふらつき、政策がぶれまくった。「最低でも県外」と公約した沖縄の米軍基地移転で公約を反故にしたのが退陣の決定打となった。その姿を官房長官として隣で見ていた平野氏の評は正鵠を射る。

 野党ベテラン議員は言う。「玉木氏は、枝野氏は無論、無所属の野田佳彦元総理や岡田克也元外相を含め野党勢力の主要メンバーから評価されず、信頼もされていない。新しい党でも、実権のある要職には就けないだろう」。

 大平正芳元首相と縁戚関係にある玉木氏。過去何度も囁かれては消えてきたが、やはり自民入りを目指したほうがいいのかもしれない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年12月19日号)

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