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【ウォルマート】、自動運転車による新たな宅配!破壊的イノベーションより自らを変革?

■ウォルマートは10日、スタートアップ企業「ニューロ(Nuro)」と提携し自動運転車による配達サービスの実証実験を開始することを発表した。

自動運転車の新たな提携先とのテストで、ウォルマートは急増する宅配サービスに備える。

ウォルマートはいまのところニューロの新型自動運転車のR2を使うこと以外、テスト日程等の詳細は発表していない。

ニューロはソフトバンクなどの投資から出資額が10億ドル以上に達しているテキサス州ヒューストンのスタートアップ企業。

自動運転車のテストではスーパーマーケットチェーン最大手のクローガーとも提携しておりアリゾナ州スコッツデールの他にヒューストンのクローガーからの宅配テストを行っている。

ニューロは今年6月、宅配ピザチェーンのドミノ・ピザともパートナーシップを結び、自動運転車で無人型のR2による宅配で実証実験が進められている。

一方、ウォルマートはユーデルブ(Udelv)やアルファベット傘下のウェイモ(Waymo)などと提携した自動運転車による宅配サービスのテストを行っている。

ガーティックAI(Gatik A.I.)と提携した業務では、ネットで注文された商品をアーカンソー州ロジャーズのスーパーセンターから本社のあるベントンビルのネイバーフッド・マーケットまで自律走行車で運ぶテストを行っているのだ。

ウォルマートではすでにカーブサイド・ピックアップを3,100店近くで行っており、ガーディックAIの配送サービスを使うことで小型店でのカーブサイド・ピックアップサービスの実施にこぎつけようとしている。

ウォルマートは宅配サービスも急拡大している。ドアダッシュやポイント・ピックアップなどのオンデマンド宅配業者と提携し1,600店以上で生鮮品等の宅配を行っているのだ。

ウォルマートは9月、食品宅配サービスの「デリバリー・アンリミテッド(Delivery Unlimited)」を1,400店に拡大すると発表。

1回の宅配手数料が通常9.95ドルかかるところをデリバリー・アンリミテッドでは年会費(もしくは月会費)で無制限に注文できる定額宅配サービス。

宅配サブスクリプションとなるデリバリー・アンリミテッドの年会費は98ドルで1ヶ月のプランでは12.95ドルとなっている。

1回の最低注文額が30ドルとなるデリバリー・アンリミテッドでは月に2回以上の注文でもとが取れることになる。

ウォルマートは10月、ネット注文した生鮮品などを配達員が利用者の留守宅に入って冷蔵庫に入れるサービスを4都市で開始している。

ミズーリ州カンザスシティやカンザス州カンザスシティ、ペンシルベニア州ピッツバーグ、フロリダ州ベロビーチで行われているインホーム・デリバリーは約100万人が対象となっている。

インホーム・デリバリーには1回当たり30ドル以上の注文が必要で月額19.95ドルの会費を払う必要がある。

玄関(もしくはガレージ)用の50ドルのスマートロック・キットが必要となるインホーム・デリバリーでは配達員がスマートフォンでドアを開錠。

配達員が利用者宅に入り注文品を冷蔵庫に詰めたり、ガレージの冷蔵庫内に置いたりする。

配達員はカメラを装着しており、利用者は宅配の様子をリアルタイムでスマートフォンで確認できる他、録画でもチェックできることになる。

 宅配サービスもウォルマートは5年先を描いて自動運転車によるテストを拡大しているのだ。アマゾンのホールフーズ買収以降、ネットスーパーは急増し黎明期から成長期のフェーズに来ている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。2年前に来られた参加者に「前回、視察をしていても実際にカーブサイド・ピックアップを利用しているお客は限定的でネットスーパーは普及するものなのか?と疑念をもって見ていました」と吐露する方がいらっしゃいました。

彼は再び当社のIT&オムニチャネル・ワークショップに参加し「今回(ネットスーパーが)加速度的に普及していることを目の当たりにしました」と疑問が確信に変わっただけでなく「数多くの店でIT導入が進んでいる実態をみることができた」との報告です。

ベッドバス&ビヨンドについても2年前に後藤が指摘していた通りの状況に陥っていることも言及していました。アメリカ流通業において、ネットスーパーを含めオムニチャネルの急拡大は目をみはるものがあります。また2〜3年も経てば後藤が予想しているような展開になります。

アマゾン・エフェクトは流通業界に破壊的イノベーションをもたらしています。ただ破壊される前に大手は自らを変革しているのです。

 店数を増やし売り場に固執するあまり「チェーンストア理論の崩壊」の象徴となったベッドバス&ビヨンド。自動運転車による宅配テストが拡大する中、多くの日本人流通ビジネスマンは売り場は一つのチャネルでしかないことを認識すべきです。

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