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橋下氏「日本は徴用工問題で喧嘩しないのか」…日韓GSOMIA・輸出管理問題をめぐる政府の対応に苦言



 継続が決まった日韓のGSOMIAをめぐり、先月23日に行われた日韓外相会談では、今月の日中韓サミットに合わせた首脳会談の開催に向け調整を始めることなどで一致した。開催されれば、去年9月以来となる。

 一方、経済産業省が「韓国側が輸出管理の問題点の改善に向けて意欲を示した」と発表したことなどに対し、韓国政府の高官は「日本側が合意内容を意図的に歪曲して発表した」と非難。さらに「日本側は経産省が膨らませて発表したと謝罪した」と発表。菅官房長官は「政府として謝罪した事実はない」と否定するなど、双方主張には食い違いも残る。

 5日放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』では、橋下徹氏と経済評論家の上念司氏がこの問題について議論した。



上念:台湾はいわゆる「ホワイト国」ではないが、日本は物資を輸出し続けている。韓国についても、単に申請をきちんとしていないだけの話だったのに、勝手に大騒ぎをして、独り相撲を取っている。

橋下:発端は徴用工問題だった。応募工、戦時労働者など、呼び方は様々だが、日本企業で働かされた朝鮮人労働者の人たちについて、韓国の大法院(最高裁)が賠償金を払えと日本企業に言ったところから日韓が揉め始めた。そして、以前からあった問題とはいえ、輸出管理の話が出てきた。

僕が言いたいのは、日本政府はそこで“これは徴用工問題への報復だ”と言うべきだった、ということだ。もちろん世界の貿易を統括するWTOのルールに違反してしまうことだが、報復だと言っておけば、徴用工問題をGSOMIAと輸出管理の問題と抱き合わせて議論することができたはずだ。

今回、GSOMIAの破棄は延期になったが、僕が韓国側だったら、ここは日本の言う通りにきちんと輸出管理の申請をするだろう。そうすれば日本は韓国をホワイト国に戻さざるを得ないし、結果、徴用工問題はそのまま残すことができるからだ。

上念:今後、日本は関税や別の輸出禁止措置など、別の制裁を加えないといけなくなるかもしれない。



橋下:ただ、それでは今以上の報復合戦になってしまう。すでに日本からのビールの輸出がゼロになったり、日本企業のお店が韓国で閉店になったりしている。そんな風に民間にマイナスの影響が出ることのは政治のすることではない。どうせやるなら、何かの理屈をつけて、逆に日本国内の韓国企業の資産を差し押さえればいい。

上念:おお、それはより過激だ。

橋下:この話をしたら、櫻井よしこさんに「橋下さん、それは無茶ですよ」と言われた。だけど、お互いに無茶なことを言い合って、「こんな事はやめましょう」と収めるのが本当の喧嘩だ。日本の外交はそういうところが足りないと思う。徴用工問題で日本は喧嘩しないのかと。

だから上念さんの言う通り、輸出管理の問題が済んだら、もう一回、別の制裁をする結果になると思う。そうならないためにも、最初から抑止力としてガツンといけば良かったということだ。

輸出管理を持ち出した時に、世耕経産大臣(当時)も少し徴用工問題に触れていたように、客観的に見ればあのタイミングは報復だと見られてもしかたない。

上念:かつて共産圏に軍事物資などを輸出することを規制する「ココム」があったが、下手をすると、来年は対中国で復活するかもしれないと僕は思っている。今、文在寅政権が中国陣営に行きそうになっているので、その枠組に入る可能性もある。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)

▶映像:橋下氏と上念氏の対談の模様

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