はじめに
前回のコラムでは、「2017年に婚姻届を出し、結婚生活を開始した」36万件の初婚同士のカップルについて、男女の年齢の組み合わせの多い順にランキング形式で紹介した。多様化が進みつつある時代・晩婚の時代といっても、成婚カップルの組み合わせで見た発生確率的には、男女とも一定の期間に婚期が集中していることを紹介した。
今回は、読者がより身近に活用できるように、成婚者の年齢別に相手の年齢の発生確率を示してみたい。
【10代後半~20代の相手年齢の分布状況 - 男性編】
最初に、男性が結婚可能となるのは法律上18歳からであるので、18歳~19歳の男性の状況を見てみることとする。対象となる成婚が4403件あったが、そのうちの4組に3組(3294件)は10代後半の妻との結婚となった。2番目に多いのは1028件の20代前半の女性との年上妻婚となっている(図表1)。
この両者の合計で98%となるので、10代後半の男性の結婚は、
(1) 10代後半の女性:20代前半の女性 がほぼ 3:1
(2) 年上の妻が4組に1組発生
ということが出来る。
以上から、20代前半の男性の結婚は、
(3) 20代前半妻が7割で、20代妻との結婚は9割にのぼる
(4) 自分の年齢ゾーンより年上の妻が5組に1組発生
ということが出来る。
最後に、20代後半男性の妻の年齢をみてみると、やはり同じ20代後半の女性が7割を占める(図表3)。
以上から20代後半の男性の結婚は、
(5) アラサー(30歳前後)同士の結婚が8割とはいうものの、20代後半妻が7割で、20代妻との結婚が9割
(6) 自分の年齢ゾーンより年上の妻が10組に1組以上で発生
20代男性の結婚は、20代妻が87%・30代妻が10%
理想はさておき現実的な成婚を分析すると、20代男性の結婚は、2017年の20代男性の結婚18万7千件のうち87%を占めた20代女性をターゲットとすることがもっとも成功しやすい、ということができる。ただ、図表2・図表3から、20代女性ならば何歳でも成功しやすいというわけではなく、同じ5歳年齢ゾーンの女性であることが確率を大きく引き上げることが示されている。
結婚相談所や支援団体において、男性からの人気が非常に高い20代女性ではあるが、
男性本人が20代であり
マッチングしたい女性と年齢が近い
ことが、20代女性とのマッチングにおける競争力において圧倒的な強みを見せることが示されているデータであるともいえる。
またデータからは、20代女性との結婚を望むならば、男性も同じ20代のうちに結婚を決める覚悟が必要である、ということも出来るだろう。
次回は30代男性について同様に、発生状況の分析結果を紹介したい。
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