- 2019年12月07日 14:09
「ピサ・ショック」再びか OECD生徒の学習到達度調査2018 読解力が低下
2/2●文部科学省の対策の概要
それを受けて、文部科学省では、次のような施策を展開しようとしています。
1.PISA調査結果における各課題に対応した新学習指導要領の実施
(1)主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善の実現
・主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善により、児童生徒に学習する意義を実感させたり、情報を精 査して考えを形成させたり、問題を見いだして解決策を考えさせたりすることを重視した学習を充実できるよう、 好事例の蓄積や情報提供などによる支援を実施。
(2)読解力等の言語能力の確実な育成
①小中高等学校を通じた国語科における指導の充実
・文章を正確に理解するために必要な語彙、情報の扱い方の確実な定着(辞書や事典の活用等)。
・「読むこと」の指導における㋐文章の構成や論理の展開、表現の仕方を捉え内容を解釈すること、㋑文章と図 表の関係を踏まえて内容を理解すること、㋒文章を読んで理解したことに基づいて自分の考えをもち表現する ことの重視。
・多様な文章を読んで考えたことを話し合ったり、文章にまとめたりするなどの言語活動の重視
②言語能力の育成に向けたカリキュラム・マネジメントの充実
・グラフや図表を読む、実用的な文章(新聞や広報誌等)に触れる等の機会の充実や各教科等の学習を支える 語彙の確実な習得(辞書や事典の活用等)のための各教科等の特質に応じた言語活動等の充実。
・総合的な学習(探究)の時間や理数探究等における論文、レポート等を重視した言語活動の充実。
・朝の読書活動等による読書習慣の定着や学校図書館の整備・活用等の言語環境の整備。
(3)情報活用能力の確実な育成
・小学校段階からのプログラミング教育の実施、
・コンピュータ等の情報手段を適切に用いた情報取得、情報の整理・比較、情報の発信・伝達、データの保存・共有等を行う力の育成、及びそれらを行う上で必要となる情報手段の基本的な操作の習得の重視。
・家庭・地域と連携したスマートフォン等の適切な利用(長時間、SNS等)に関する情報モラル教育の推進。
(4)理数教育の充実
(5)全国学力・学習状況調査も活用した指導の充実
2.学校のICT環境整備の加速化に向けた取組の推進
(1)学校のICT環境整備の加速化に向けた取組の推進
一人一台の学習者用コンピュータ、学校内全教室の高速かつ大容量の通信ネットワークの整備を推進。
(2)「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」の具体化・実施
学校における効果的な先端技術の活用や新時代の学びに必要となる学校ICT環境整備に関する実証等を推進
3.全児童生徒の教育機会の確保によるセーフティネットの構築
(1)社会経済文化的背景による格差の縮小に向けた質の高い教育の機会の提供
家庭の経済事情に左右されることなく、誰もが希望する質の高い教育を受けられるよう、幼児期から高等教育段階 までの切れ目のない形での教育の無償化・負担軽減や、教育の質の向上のための施策を着実に実施。
(2)学校・家庭・地域が連携した取組の充実
地域全体で未来を担う子供たちの成長を支えるため、「コミュニティ・スクール」と「地域学校協働活動」の一体的な 推進、地域における家庭教育支援の推進、様々な体験活動の推進等、学校・家庭・地域が連携した取組を支援。
文部科学部会でも発言しましたが、文科省の対策、取り組む方向性は、良いと思うのですが、それをどう着実に実施していくかに課題があると思っています。大学入試改革と同様に、文部科学省の政策執行能力に問題があるということです。
引続き施策実現に向けて、全力を尽くしていきます。



