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- 2019年12月07日 07:32
相次ぐ韓流スターの自殺は韓国社会の現状を示しているのか
2/2韓国をむしばむ悪質ネットコメント

写真AC
その一つの要因として挙げられているのが、ネット上に氾濫する〝悪プル〟である。〝悪プル〟とは、〝悪性リプライ〟の略だそうで、執拗に寄せられる悪質コメントが社会問題化しているというのだ。
最近では「指殺人」という呼び方も出てきている。日本でもガラケー時代にはメールを打つことを〝親指エンターテインメント〟なんて言っていたこともあったが…。とにかく、日本以上にネットが普及している韓国においては、行き着く先が歯止めのない「ネット暴力」「ネット殺人」だったことになる。
「韓国では芸能人に対しては完璧さを求める部分がある一方、プライドも高いし、自分が自分がというところがあり、何事も白黒ハッキリつけようとする国民性なんですよ。その反面、外からの攻撃には弱い。それに、男性タレントに比べると女性タレントの場合は、遊ぶところも少なく、特定の男性との交際が比較的多い。
それだけに女性は相手の男性を選び間違えるとリベンジポルノに発展しかねない部分もある。根底にあるのは韓国社会の問題かもしれませんね。就職率も低く、現実的にお金を稼ぐのは大変です。働くにしても財閥以外は落ちこぼれと言われかねない。
そんな背景からどうしても人間が卑屈になり、ネットでの誹謗中傷でストレスを発散するようになってしまうのかもしれません。要は、人間が病んでいるのです。ネットを問題視する以前のことなんですよ」(芸能関係者)
韓国内では、こういったネットでの問題を解決するために「実名制」が叫ばれ始めている。ネットの利用者は実名と共に住民登録番号(日本ではマイナンバー)の確認も必要にしようというのだ。日本だったら即社会問題化しそうな制度だが、韓国の世論調査機関による韓国内での調査では69.5%が賛成だったというから驚く。それほどネットでの書き込みや芸能人の自殺が深刻さを増しているという証かもしれない。
韓国人は完璧さを求めるあまり、トラブルや挫折に弱く、生恥を晒したくないという国民性から、どうしても「うつ状態に陥りやすい」と言われる。一部からは日韓関係悪化から「日本で活動することに批判が多い」という声もあるが、それが自殺に結びついているとは思えない。
とにかく、韓国というのは、自殺率がOECD加盟国の中でもトップという文字通り「自殺大国」なのだ。自殺が絶えない韓国の芸能界が、あるいは韓国の現状を示しているのかもしれない。
- 渡邉裕二
- 芸能ジャーナリスト
芸能ジャーナリスト。静岡県御殿場市出身。松山千春の自伝的小説「足寄より」をCDドラマ化し(ユニバーサルミュージック)、その後、映画、舞台化。主な著書に「酒井法子 孤独なうさぎ」(双葉社)など。



