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神戸・中高生の常識「ファミリアのバッグ」知らんの? 子ども服ブランドのバッグが長年愛されている理由

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ーーそんな優しいサービスがあったなんて! ところで一つ疑問に思っていたのですが、取っ手の長さ…絶妙じゃないですか?

玉谷:中高生が持つには絶妙な長さですよね。

ーー肩にかけるには短いし、手で持つには長すぎる…。けれど、お嬢様持ちをするにはぴったり。お嬢様持ちを促す‥それが狙いだったのでしょうか?

清水かれん

一浦:確かにお嬢様持ちをしてしまいますが…不正解。正解は、小学校低学年の子どもが机の横にあるカバンかけにデニムバッグをかけた際に床につかない長さにすると、この長さになった、でした(笑)。

子どものために…創業者の想いが詰まったバッグ

ーーこだわりが詰まったデニムバッグ。その中でも 特に大切にしている箇所はどこですか

一浦:女の子や男の子、くまさんや犬やウサギ、果物など一点一点フェルトでアップリケを縫っているのですが…

ーーこれ手縫いだったんですか!?

一浦:そうなんです(笑)ファミリアの代表的なチェック柄の生地を絵柄のバッグや洋服に使用することがあるのですが、この作業が一番時間を要します。1日に作れる枚数が少なく、どうしても生産数が少なくなってしまっています。

大切にしている箇所は、「目の表情」です。バッグのそれぞれの絵に物語があり、女の子や男の子が動物と共にいる絵では、それぞれ目が合っていて、まるでお話ししているかのように表現し、絵の登場人物が単体の場合は、持ち主である子どもと目が合うようにしています。

そうすることで、子どもたちは想像をふくらませて、絵を楽しむことができるんです。そういった面でも、「目」というのは最も気をつけて作業をする箇所ですね。目の傾きが少し変わっただけでかわいさがすごく変わるので、一番神経を使います。

手縫いだから、まったく同じ商品がないところも魅力の一つ=ファミリア提供

ーー学生時代、同じ絵柄を持っている友達とどちらのカバンがかわいいか言い争っていました

玉谷:それぞれ顔が違うのもかわいいですよね。現在デニムバッグはインターネットからの販売が主になってしまったので、ご自身でどの商品がいいか選ぶことはできないのですが、店頭に並んでいた頃はじ〜〜〜と見比べてどの商品にするか悩む方も多かったです。

ーーコレクターの方もいらっしゃいますもんね

玉谷:ありがたいことに、集めてくださっているお客様もいます。手作業で作っているので、生産数が少なくすぐに完売してしまうのですが…。

ファミリア

ーー過去の絵柄を見ると、少し時代によって絵の雰囲気が違いますよね。デザインをする際、気をつけている箇所はありますか

一浦:絵に登場する女の子や男の子は幼稚園〜小学生低学年くらいの子どもをイメージしているのですが、昔の絵柄の方が少し幼く描かれているかもしれませんね。絵の雰囲気も現代と少しリンクしているのですが、メルヘンな雰囲気は失われないようにしています。現実過ぎない、は重要かもしれません。

子どもの服装も少しお嬢様・お坊ちゃまルックです。けれど、昔ならこんな派手な青色は使わないなというような配色をして、少し現代の雰囲気を取り入れたりして楽しんでいます(笑)

他に、子どもがかわいい!と思う絵、というのを大切にしています。なので、複雑なものでなく、見てすぐにかわいい!と思ってもらえるようなものを心がけています。

これはデニムバッグだけではなく、ファミリアの商品全体で言えることなのですが、創業時より「お母さんの気持ちになってものづくりをしましょう」という愛情品質をコンセプトに変わらぬ丁寧なものづくりを続け、子どものことを一番に考えています。そこに、時代に合わせたデザインを組み合わせることによって、進化できるようにと思っています。

玉谷:自分の子どもに着せる・持たせるつもりでものづくりをしなさいという教えがあるので、流行しているからこのデザイン、とするのではなく、その時代の子どもたちを一番に考えてそれぞれ作られてきたと思います。

取材を終えて

ファミリアの商品と共に育ってきた人は、「学生の頃に使っていたものを自分の子どもにも使ってほしい」と言っているのをよく耳にする。筆者も両親がファミリアと共に大きくなり、筆者もファミリアの商品と共に成長した。そして今、子どもができたときに利用したいブランドはファミリアだと思っている。

こうやって世代を超えてそれぞれが同じ想いを抱くのは、創業時から変わらぬ「子どものために」というファミリアの想いが商品に詰まっているからではないか。

洋服やおもちゃに比べて、長い期間使用するファミリアバッグ=デニムバッグには、ファミリアのそんな想いが詰まっており、バッグと共に学生時代を過ごしていたというのがなんだか誇らしく、新しく思い出ができたようだった。

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