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「パンツの写真が撮りたかった」ゴミを漁って合鍵作った最高裁事務官の異常な盗撮

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裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火です。今回傍聴したのは女性の部屋を盗撮したなどとして東京都迷惑防止条例違反などの罪で起訴された最高裁事務総局秘書課の事務官(犯行当時)、長岡宗隆被告人(36)の裁判です。

被告人は2件で起訴されています。1件目は2019年7月13日午前0時48分〜0時51分、新宿のマンションのベランダで被害者のAさん(当時20歳)を撮影する目的で女性の部屋に小型カメラを向けました。2件目は2017年1月3日午前9時45分。Bさんの住む新宿区にあるマンションの部屋に合鍵を使って侵入。被告人は「間違いありません」と容疑を認めています。

珍しい方法で盗撮を行った事件ですが、珍しいのはこれだけではありません。実は同月4日には同じ秘書課の男性事務官(40代)も盗撮で現行犯逮捕されています。こちらは駅のエスカレーターで女性の下半身を撮影したというもの。実名報道ではなかったため詳細は分かりませんが同月に最高裁の事務官、それも同じ秘書課の2人が盗撮で逮捕というのは初めて聞きました。

ゴミからSNSを特定し、留守を調べる

写真AC

本題に戻ります。初公判は9月25日に行われました。被告人の経歴は大学を卒業後、裁判所の事務官になりました。犯行当時は一人暮らしです。被告人は元々女性の下着や、女性の下着が写った画像を集める性的嗜好がありました。性犯罪のため検察官も詳細を語りませんが、ゴミ集積所を漁って合鍵を作っています。傍聴中に気がつきましたが、AさんもBさんも被告人も同じマンションの住人でした。Aさんに関しては被告人の部屋の下に住んでいると推測できます。Bさんの部屋は分かりません。

それにしても、なぜゴミを漁って合鍵を作れるのでしょうか。被告人は漁ったゴミの中からBさんの名前と鍵の番号を見つけたそうです。同じマンションの住人だと考えると、鍵のベースは同じ。ベースが同じで番号が分かれば、合鍵が作れるそうです。名前を特定しているので、SNSでBさんのアカウントをチェック。彼女の予定を調べ、留守の日や時間帯を特定して侵入していたそうです。

使い方はともかくとして、頭はとてもいいです。そんな方法、普通は考えられないですよ。一人暮らしの女性宅への住居侵入は、女性の私物や金品を盗むとかレイプのケースが多いです。それが被告人の場合は下着の写真撮影目的。別の罪名では罪に問われていません。

続いて、Aさんの事件です。棒の先に小型カメラをつけてベランダから下の階のAさんの部屋にカメラを向けています。Aさんは上の階からカメラがぶら下がってきていることに気がついていました。不審に思ってそのカメラを撮影していたそうです。

※画像はイメージです

取り調べに対して被告人は、「ゴミ袋からAさんの情報を入手。名前を特定してSNSのアカウントを見つけた。カメラはインターネットで購入したもので、Bさんに関してもゴミの中から情報を得て、部屋に入り下着を撮影した」と供述しています。他にも余罪があるという事で初公判は数分で閉廷しました。

11月18日に行われた追起訴は2019年6月20日午後10時54分に新宿区のマンションのベランダでAさん(20歳)の下着と体を撮影する目的でカメラを吊り下げた件です。

時系列では、Bさんの合鍵で部屋に侵入した事件が先です。1度成功していますから、Aさんの部屋にも合鍵で侵入したかったと思います。しかし合鍵の情報を得ることができなかったため撮影しかないと判断。カメラを吊り下げて撮影を試みたと推測できます。

吊り下げたというのは、ヒモの先にカメラと重りをつけてベランダから下の階のAさんの部屋を撮影しようと試みたということです。多分ヒモだけでカメラを吊り下げるとクルクル回って上手く撮影出来なかったのではないかと思います。7月13日はカメラが回転しないように棒の先に重りを取り付けたのではないでしょうか。

Aさんは6月20日の犯行当日について「ベランダでタバコを吸っていたら上の階からカメラがひゅるひゅると落ちてきた」と供述。その5日後、同じようにベランダでタバコを吸っていたら、またカメラが上の階から降りてきたそうです。事件についてAさんは「とにかく気持ちが悪かった」と話し、過去の事件でゴミ袋を漁っていたことを聞いて「怖い」とも供述しています。

被告人の父親「示談金を支払ったので一区切りということで」

法廷には被告人の父親が実家から来ていました。弁護人と父親のやり取りです。

弁護人「事件を聞いてどうですか?」
父親「全く信じられませんでした」
弁護人「示談金は誰が用意したんですか?」
父親「私が用意しました」
弁護人「なぜ用意したんですか?」
父親「被告人が1日でも早く更生できるようにです」

父親としての気持ちは分かりますが、被害者について話さないと被告人にとってマイナスなことが多いです。すでに示談になっていましたが、この時は具体的な金額が出ませんでした。続いて検察官から父親への質問です。

検察官「今は(被告人が)保釈されていますけど、犯行の理由を聞きましたか?」
父親「聞いておりません」
検察官「女性の下着に興味があるという話はしました?」
父親「今、初めて聞きました」

法廷でのやり取りで初めて知ったと。示談をしたのにですよ。父親が詳細を知らずに「とりあえず払うよ」と表面上の示談、謝罪をしたとも考えられます。

裁判官「えっ!?どうして聞いてないんですか?」
父親「詳細は聞いておりません。ただ捕まったこと、鍵を無断作成したこと、家屋侵入をしたことだけです」
裁判官「なぜ聞かなかったんですか?」
父親「話すタイミングが図れませんでした。あとなかなかうまく聞き出すことができず今に至っております」

被告人は母親とよく連絡を取り合っていましたが父親とは連絡を取っていなかったようです。ただ東京地裁まで一緒に来ていて「話すタイミングが図れない」というのも不思議な話だなと。

裁判官「保釈されてから時間が経っていますよ」
父親「私の持っていき方がよくなかったのかもしれません」
裁判官「あなたは『今後息子のことを監督します、支えます』と言って来ているのに支えようがないですよ」
父親「その通りです。今後本人の口から聞きたいと思います」

保釈されたのは9月20日。父親は2ヶ月経っても息子である被告人と全然話していませんでした。

裁判官「示談金のことで息子さんの更生のために一日でも早く払ったと言っていましたけど、被害者に対する意識はないんですか?」
父親「大変申し訳無いと思っています」
裁判官「示談金はどうするんですか?アナタが支払いましたけど」
父親「これはもうね、支払ったので一区切りということで」

「息子には働いて返させます」などと言うのかと思いきやこの発言。驚きました。

裁判官「被告人は今、弟の家で生活をしていますが今後はどうしますか?」
父親「本人が希望すればですが、何の仕事をするのか次第です」

父親は被告人を尊重しているんですよ。こういう時はウソかどうかはさておき「実家で…」などというのが普通ですけど、まさかの返答。裕福な家庭なのではと推測されます。

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