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GSOMIAの継続を望む

 日本政府が韓国向けの輸出管理のステータスを、ホワイト国から除外するという措置に反発して、韓国政府はかねて、11月22日を期限にGSOMIA(日韓秘密軍事情報保護協定)を破棄すると宣言していた。ところが韓国は土壇場で破棄を停止すると発表し、事なきを得た。しかし韓国当局はいつでも停止措置を解除出来るとしている。

 今回の韓国の措置は、日韓間で輸出管理に関する協議を開始する旨を日本が受け入れ、「日本側が半歩譲歩した」と見做したためと言われるが、当方の主張は変わらないので、譲歩とは認められない。むしろアメリカの安全保障当局者からの度重なる要請に対して、韓国政府が態度を修正したと見るべきではないか。日韓関係はなお対立状況が続いているが、何れにしても政府間の話し合いは続けるべきである。

 GSOMIAは軍事機密情報を共有し、第三国に漏らしてはならないという協定だが、その存在は実はもっと重要な意味がある。日米韓の安全保障のトライアングルを完成させる重要な取り決めなのだ。日本とアメリカの間には日米安保条約、アメリカと韓国の間には米韓安保条約という強力な絆が結ばれている。しかし日韓間には安保条約が結ばれていないため、東アジアの安全保障にとっては一番弱い部分になっている。ここをGSOMIAでかろうじて埋めているという構図だ。

 しかしここが切れたらどうなるか。それはまさにミッシングリンクであり、ロシアや中国がそこに圧力をかけ、日米韓の安全保障の絆にヒビを入れようと、虎視眈々と狙っている。既にその前兆として、我が国固有の領土である竹島上の領空をロシア軍機が侵犯し、そのすぐ脇を中国軍機が接近したという事案が発生した。

 これに対して韓国軍は直ちにスクランブルをかけたが、日本は両国に抗議しただけだった。それはともあれ、彼らの行動は実に巧妙であり、今後も同様の行動に出ることは想像できる。国際的に苦しい状況に置かれている北朝鮮すらも、日韓のリンクがなくなることで、一息つくことになりかねない。

 従軍慰安婦問題から始まり、戦前の徴用工の大法院勝訴問題で更に悪化した日韓関係は、未だ出口の見えないトンネルの中にあるが、こと東アジアの安全保障に関しては、これとは切り離して、水も漏らさぬ態勢を常に保って置かなければならないはずだ。

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