国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の調査で、インターネットを利用したオンラインゲームを長時間行う若者が多い実態が明らかになりました。
全国の10~29歳の約33%が、平日に1日当り2時間以上オンラインゲームなどをしていて、時間が長い人ほど、学業や仕事への悪影響や、体や心の問題が起きやすい傾向にあった、ということです。ゲームと生活習慣の実態を全国規模で調べたのは初めてのことです。
ゲームのやりすぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」の検査法や治療の指針作りに活用されるそうです。調査の対象は、全国の10~29歳の男女9千人です。過去12ヶ月間に85.0%がスマートフォンやパソコン、ゲーム機を使ってゲームをしていました。
平日1日当り「1時間未満」が40.1%で最も多く、「2時間以上、3時間未満」が14.6%。「3時間以上」は18.3%でした。この中には、「6時間以上」も2.8%いて、男性が女性より長時間ゲームをしていた、とのこと。
ゲームによる悪影響の例としては、
〇学校や仕事の遅刻、欠席
〇学業成績や仕事のパフォーマンスの低下
〇現実の友人の減少
〇家族への暴力
〇昼夜逆転の生活
〇ひきこもりなどが、挙げられています。
世界保健機関(WHO)は、今年5月「国際疾病分類」最新版で、心身に問題が起きてもゲームをやめられない状態を「ゲーム障害」という依存症に認定しています。
調査をした国立病院機構久里浜医療センターの樋口院長は、子どもにゲームをいつからさせて良いのか、時間はどれ位が良いのかとよく聞かれるが、医学的に根拠のある研究は見たことがない。今回の調査は、それを考える材料になる。患者の相談に対応するマニュアルや治療の指針作りを進めていきたい、と話しています。
ゲームをやり過ぎると、様々な障害が出ることは、誰もが理解できることだと思います。最近は、対戦型ゲームを競う「eスポーツ」を部活動に取り入れる学校があり、今年の茨城国体でも行われた、と報じられています。
ゲームが悪いとはいえず、良い面もあるでしょうから、依存症にはならないようにルールを家庭で決めたり、社会全体で考えていくことも必要かと思います。
そのためにも、全国の実態調査は役立つと思います。電車に乗っても、周囲を見ると、ゲームばかりではないでしょうが、スマホを見ている人が7~8割位いて驚きます。
東京の電車よりは、長野のしなの鉄道では、スマホを見ている比率が明らかに少ないと感じています。以スマホを見ている人は、若者に限らず、大人も同様です。
前は、本を読んでいる人が多かったので、もっと本を読むようになることも、よいのかと思います。
ちなみに私は、移動時間は、いつも本を読んでいます。東京往復など新幹線の中は、あまり揺れずにゆっくり本が読めるので、好きな時間です。
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- 2019年12月02日 18:03