記事

鈴木直道知事のIR(カジノ)誘致断念を歓迎するが、これでは終わらない

2/2
笑顔の裏にあるものは?



 北海道が予定しいていたコンサル料も何故か今回、3億円から今回4.5億円に跳ね上がっていました。最後の大ばくち??

 米国カジノ資本が北海道に白羽の矢を立てているのであれば、何もコンサル料も無用なはずです。一体、誰が利益を受けるんだろうというだけの無駄ガネでしかありません。

 この4.5億円が無駄ガネにならなくて本当に良かったと思います。

 ギャンブル依存症対策も北海道の対策はお寒いものでしかありません。

 今年4月から始まった北海道が主催するギャンブル等依存症対策会議では、カジノ誘致が決まっていないから、それを念頭に置くものではない、しかし、カジノの依存症もギャンブル依存症の1つだから対策の対象にはなるという使い分けをしていました。

 カジノ誘致の条件として依存症対策ができていることというものがありますが、そのための条件作りではあったのですが、議論の内実はどれくらいの依存症患者があるのかはわからないという前提でそれぞれの関係機関ががんばりましょうという程度の対策案ですから、対策にもなっていないのです。

 現実に、依存症が発生した場合の経済的損失は、北海道の作成した上記パンフレットには記載がありません。

 先般、札幌弁護士会で行われたカジノの是非を問うシンポジウムでは、桜田輝雄阪南大学教授より、韓国での損失額が報告されましたが、カジノに伴う「経済効果」

など吹っ飛んでしまう損失があります。

 ギャンブルの売上の75%は依存症罹患者からのものであると推測され、そのため、借金の支払利息1.7兆円、ギャンブル罹患者の集中力低下による生産性の低下2.9兆円、失業による損失2.1兆円、犯罪被害者コスト16億円、家庭内暴力関連コスト1900万円、児童保護関連2100万円、賭博関連事件の裁判費用18億円、警察関連23億円、医療費180億円などの数字が紹介されました。

 これで、一体、どうしてカジノという名のギャンブルに期待することができるでしょうか。

北海道が提示するギャンブル等依存症対策推進計画骨子案は不十分 カジノ誘致ありきは疑問

 ちなみにギャンブル依存症は本人だけの問題ではありません。その家族、特に子どもへの悪影響があることを忘れてはなりません。

 ところで鈴木直道知事は完全に断念したわけでありません。次回はともかく、今回の選定が2カ所止まりだったら「補欠」もあり得ると狙っています。地元やら経済界の不満はともかく、米国カジノ資本が本気で要求してきたときのことを考えたら、これで終わったということにはなりません。

 機会があれば申請したいということであり、引き続き、このカジノ誘致についてはその問題点について広めて行かなければならないと思った次第です。

 それにしてもこの狭い日本で全国3カ所もカジノ開業など正気の沙汰とは思えません。

 ギャンブル資本の餌食、そのもではないでしょうか。

あわせて読みたい

「カジノ解禁」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    布マスク費用への批判は大間違い

    青山まさゆき

  2. 2

    タバコで新型コロナ重篤化の恐れ

    BLOGOS編集部

  3. 3

    日本の補償は本当に「渋チン」か

    城繁幸

  4. 4

    反権力は正義か マスコミに疑問

    BLOGOS編集部

  5. 5

    現金給付案に自民議員からも批判

    山田賢司

  6. 6

    高学歴女性がグラビア進出する訳

    NEWSポストセブン

  7. 7

    辻元氏「ピント外れの補正予算」

    辻元清美

  8. 8

    米 議員にZoomの使用禁止通達か

    ロイター

  9. 9

    安倍嫌いでも協力を 医師が訴え

    中村ゆきつぐ

  10. 10

    政治を動かした医学専門家の責任

    篠田 英朗

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。