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山本太郎&れいわ現象の熱を綴じ込めた4時間超大作映画「れいわ一揆」

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必要だった4時間という長尺

映画「れいわ一揆」は上映時間が4時間ある。その長尺ゆえか、11月2日に東京国際映画祭2019で初公開された際の上映枠は土曜深夜オールナイトだった。深夜12時に開演、原監督と島野プロデューサー、れいわ新選組から出馬した渡辺てる子・三井よしふみ・安冨歩を交えたトークショーが1時10分まであり、そのあと1時12分から3時20分まで前半上映、インターバルを挟んで3時40分から5時30分まで後半上映というプログラムだった。

上映前に原監督が客席に向かって、「共感するところあればスクリーンに向かって『そうだそうだ』と声出していいし、つまらなかったらブーイングしていい」とリアクションOKの鑑賞を促したことで、前売即完満席で300人オーバーの客席からは上映中に随所で爆笑あり(丸川珠代!)失笑あり拍手あり溜息ありのフリーダムな反応に包まれるちょっと熱いイベント空間と化していた。

上映終了後の出口で選挙取材と執筆を専らとするH氏とM氏と出会い、朝焼けの東京タワーを眺めながら映画の雑想を交わした。徹夜で上映4時間という高揚と疲労を引きずりながら、ひとつの視座から2週間の国政選挙とその前後をじっくり追体験できる貴重な面白さがあったとうなずきあった。まるでこの選挙に初めから終わりまでフル参加したかのような追体験。それも含めて4時間という長尺が必要だったのだろう、と。

H氏がぼそりと言った。「映画だと4時間ってハードだけど、ネットフリックスで1時間ずつ小分けにしたら、8時間でも10時間でも見られるなあ・・・」。

共同通信社

一人になって早朝の六本木を通り抜け、溜池方面へととぼとぼと歩いていたら、頭の中で山本太郎が勝手にしゃべり始めた。

「4時間の映画、これは見応えありますよ。だって原一男監督のディレクターズカットなんだから観られるなら観ようぜって話ですよ。だけど4時間の映画って皆さんどうですか? ホントのところちょっと迷うでしょ。ハッキリ言って映画館も観客もかなり限られますよ。4時間あると興行も集客も難しいんです。ならどうするか? 4時間サイズはそのままあった上で、そこにもうひとつ2時間サイズも作ってしまえばどうかって話ですよ。両方あったっていいじゃないですか。両方あれば観せるほうも観るほうも選択肢が増えるんです。ポレポレ東中野だってユーロスペースだってシネマ・ジャック&ベティだって喜びますよ。4時間サイズは新文芸坐のオールナイトでやりましょうよ。映画なんですから、監督の自由なんですから・・・」

映画「れいわ一揆」がこれからどうなるか、どういうカタチで公開が果たされるのか、それはれいわ新選組の行方同様、まだわからない。ただ、この映画が孕んでいる「熱」は、現在進行形のスリリングな事象とつながっていて、同時代の人々に触れられることでその熱量を増していく類の作品であると感じている。

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