- 2019年12月01日 15:26
追悼 中曽根康弘元内閣総理大臣 101歳
中曽根康弘・第71代から73代内閣総理大臣(出所:首相官邸)
「日々勉強!結果に責任!」「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。我が国の伝統精神である「智勇仁」の三徳に基づき、「文武経」の政策を国家国民のために全身全霊で実現します。
11月29日(金)、中曽根康弘・元内閣総理大臣の訃報に接しました。心より御霊の平安を祈念いたします。
安倍総理は次のような談話を発表しました。
中曽根康弘氏は外交面で「東西の軍事対立や日米貿易摩擦の高まりなど、我が国が厳しい内外情勢におかれた時期に、5年間にわたり内閣総理大臣の重責を担われ、戦後史の大きな転換点に当たって舵取り役を果たされました。」
内省面で「行政改革の断行を最重要課題と位置付け、強いリーダーシップを発揮して、21世紀に向けた諸制度の改革に取り組み、国有鉄道の民営化をはじめとして、大きな実績を上げられました。」
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/discourse/20191129comment.html
トランプ米国大統領も次のような声明を出しています。
中曽根氏の日米同盟強化に対する努力は「日米間の地球規模のパートナーシップの礎を築いた」と称賛し、ロン・ヤスという個人的関係を結んだレーガン元大統領の言葉を引用し、中曽根氏は「友人であり、思慮深い同僚であり、太平洋地域での米国の最も重要な同盟国の指導者」だったと強調しました。
●20冊の政策ノート
10年以上前、私が衆議院議員一年生時代に、若手国会議員の勉強会で、講師として中曽根康弘先生をお招きして、お話しを聴く機会がありました。「政治家は一生勉強、大いに勉強して、世界と我が国のために精励すべき」と激励して頂いたことを覚えています。
それは、中曽根元総理自身が政治家として自ら取り組んでいたことでした。中曽根秘書を30年務めた田中茂元参議院議員は「とにかく本を読み、勉強をした人だった。総理大臣になるために、(初当選以来)20冊ものノートを記して用意していて、あれだけ勉強する総理大臣はほかにいない。」と述懐していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191129/k10012195831000.html
中曽根元総理の逝去に当たり、国会議員の中から、次のような声が上がっていました。
・中曽根元総理の遺言として、憲法改正をぜひ私達が実現しよう。
・政策を実現するためには、後方支援、ロジ、体制づくりが重要だと教えて頂いた。戦略家だったのだと思う。
・外交は、トップ同士の個人的な繋がりが大事なことを最初に理解し実行した政治家。パフォーマンス(政治的実演)を行った最初の総理。
・総理として靖國神社参拝は良かったが、胡耀邦・中共総書記との関係から、途中で断念したことは、返す返す残念。
改めて、政治家として、中曽根康文元総理の軌跡を学び、今日の政治課題の解決に向けて、力を尽くしていきたいと思います。